暑寒別岳スキー場
北海道増毛郡増毛町暑寒沢698-1 TEL 0164-53-3002 公式サイト
基本データ
 規模 : 小規模 (32a) 
 コース数/リフト数 : コース6/ 2 
 Top−Baes (標高差) : 320m-100m(220m)
 最大滑走距離/最大斜度 : 1400m/30度
 主体コース : 中斜面
 お勧めの対象 : 中級スキーヤー・ボーダー
 土日の営業時間 : 9:30〜17:00 (土曜はナイターあり)
当日データ 2016/1/24(日)
 天候 : 快晴
 積雪量 : 80cm
 雪質 : パウダー
 混雑/リフト待ち : 混雑なし/リフト待ちなし
 アクセス道路状況 : ほぼ全行程圧雪及びアイスバーン
 リフト料金(通常土日1日券) : 大人2500円 シニア2500円 子供1500円
 駐車場料金(駐車台数) : 全日無料 (250台)
スキー場ミシュラン (評価は全面滑走可能の通常営業時が基本)
(1〜40★・41〜50★★・51〜70★★★・71〜80★★★★・81〜100★★★★★)  ★★★
規模 コース 自然 リフト 施設 アクセス 駐車場 接客 加減算 合計
面積
(8)
急斜面
(10)
中斜面
(10)
緩斜面
(10)
コース幅
(4)
連続
滑走
(5)
雪質
(5)
積雪量
(5)
コース
混雑度
(5)
眺望
環境
(5)
配置

(5)
待ち
時間
(5)
リフト
料金
(5)
セン
ター
(3)
レスト
ラン
(3)
トイレ
(3)
ICの距離
道路
(3)
料金
除雪

(3)
基本
姿勢

(3)
特別 100
3 4 8 7 4 3 5 2 5 4 3 5 3 2 1 2 1 3 2 0 67

どんなスキー場?
北海道は道北アリアに位置するスキー場で日本海に面した増毛町にある小規模スキー場。
スキー場の名前の由来にもなっている暑寒別岳はスキー場からやや離れた位置にあるものの天気のいい日にはその雄大な姿を眺めることもできる。

スキー場規模は小規模。中斜面主体のスキー場であり規模の割に滑走感も充実している


また雪質は北海道らしく標高はごく低い位置にありながら非常に軽いパウダースノーが楽しめる事が多く降雪後のチャレンジコースはその雪質の良さを体感できるコースとなっている

札幌からは170km程度の距離にありまた最寄りの高速インターからも70km程度離れているため本州からの来場者はもとより札幌市内からの来場者もほとんど見かけないスキー場である。 よって良質な斜面を持つスキー場であってもコース混雑やリフト待ちといった事はよほどのイベントがない限り起きないと思われます。

コースよし、眺望よし、雪質よし、そして混雑がない理想的なスキー場、今回来場してまだまだ北海道にはこのようなスキー場が存在することを改めて実感させられた

アクセス道路


今回の来場は道央道滝川インターから国道12号〜道道94号を利用する変則的なアクセスとなった。北海道の道路はローカル路線であっても除雪状況は非常にいい。
これは本州のどのエリアと比較しても比べ物にならない。
おかげで高速を降りても巡航速度は高く思った以上に短時間でスキー場に到着できます。
左は道道94号線ですがほとんど曲がることのない一本道。
また前にも後ろにも車はおらず雪道運転を忘れてしまうほどであった。

スキー場全景


スキー場到着は9:30頃でした。北海道のロコスキー場はリフト運転開始時間が非常に遅くここ暑寒別スキー場も9:30に開始するためタイミングが良かったです。
また来場者もリフト運転開始を待つ人は殆どおらず10:00ぐらいになると徐々に増えるといった状況です。
首都圏近郊や奥美濃などのスキー場とは随分ことなりガツガツはしていないんですね。

左写真はベースからの全景ですが奥にもコースが広がっておりこの位置からは全体規模を把握することはできません。

シーガルコース
最大斜度24度 平均斜度14度 距離1000m

当、暑寒別岳スキー場のメインコースとなるのがこのシーガルコース。
中緩斜面でねじれが無く非常に素直なコースである。
滑走距離も1000mと適度に長く本当に初中級者にとって楽しめるコースとなっている。
またゲレンデトップからの眺めも素晴らしい。やや右手に日本海を望み景色に圧迫感が無いことも、このコースの重要なポイントではないだろうか?

左写真はやや時間が経過した写真となるがリフト運行時はコース整備も完璧であり決め細かなゲレンデ管理も徹底されているようである。

※ 動画は画像をクリック

連絡コース
最大斜度25度 平均斜度18度 距離800m

このスキー場に架かるリフトは2本。中上級者は奥のエリアが滑走の中心となるであろう。
第一ペアリフトを降車後、第二リフトに至るまでのコースがこの連絡コースとなる。
滑走前は単なる移動コースかと思ったのだが実際に滑走してみるとこの部分だけでも十分に楽しめる内容を持ったコースということが分かる。
コースはややネジレ気味。また適度に蛇行していることも有りその変化が楽しい。
斜度はやや緩めの中斜面。十分にスピード感も味わえる。
単なる連絡コースにしておくのが勿体無い内容で、第一リフトを利用すれば繰り返しの滑走も可能でありできればきちんとしたコース名をつけて頂きたいと思う次第です。

※ 動画は画像をクリック

山頂からの眺望

第1、第2リフトを乗り継いで到着したのがスキー場トップとなります。
来場時は天気にも恵まれ当スキー場の名前にもなっている暑寒別岳も右手前方に雄大な姿を覗かせています。
天気よし、景色よし、これだけでこのスキー場に来場した意味がありますね。

また小さなスキー場なんですがご覧のようにコース整備に手抜きは一切ありません。
ピステンの継ぎ目も段差無く非常に滑りやすいコースとなっています

スキー場のセンターハウスは上記の建物内にあります。ロコスキー場ではありますが必要最小限の設備は整っています。 こちらはレストラン内部となっています。朝早い時間であった為、利用者居ませんでしたが座席数は少し少ないかなと思われました。お昼時は混雑するかもしれません。
レストランメニューです。
値段は北海道のロコスキー場としては極々普通の価格帯といえるでしょう。
お米は北海道米を使用しているところがいいですね〜
提供されるメニュー数は必要最小限となっています。北海道のロコスキー場の特徴はお昼時になると自宅に戻って食事をする人が多く、メニュー数を多くしても売れないんですよね。よって最小限しかないんです。ちなみに当方は時間の関係で食事をすることができませんでした。

ダイナミックコース
最大斜度30度 平均斜度25度 距離1200m

暑寒別岳スキー場の良さは各コースの滑走充実度ではないだろうか?
その筆頭はこのダイナミックコース。
ワイドなコース幅と中間部から増す斜度、大回りで滑る楽しさを実感させてくれる

コースは全体にわたりワイドな幅を維持しており滑走者の少なさもあって圧迫感はない。
前半はやや緩めの斜度、大きく右へカーブする部分から一気に斜度をまして行きます。
そして斜度が緩み第2ペアリフトに至る1200m。 雪質が良すぎてエッジが強く食い込むため加減を調節しなくてはいけませんがこれも嬉しい内容ですね。


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チャレンジコース(滑り出し)
最大斜度30度 平均斜度30度 距離1100m

この暑寒別岳スキー場には未圧雪コースも用意されています。
滑り出しはダイナミックコースと同じ第2ペアリフト降車位置。直ぐに右側の林の中にこのチャレンジコースはあります。
来場時の前日は降雪が無かったと思われますがご覧のようにまだまだパウダーゾーンは確保されています。

雪も非常に軽いので入る前からウズウズするコースですね。

チャレンジコース(全景)
最大斜度30度 平均斜度30度 距離1100m

概ね30cm程度の新雪が積もっており、その下も硬い部分はありません。 非常に快適なパウダーエリアです。

また滑走距離も1000mを越えて、一定の斜度感もありパウダーゾーンとしては申し分ない内容。

大きな声では言えないが、他の滑走者は写真左側の林の中を滑っていましたが、ここもまた気持ちの良さそうなパウダーが満載となっていました。


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ジャイアントコース
最大斜度28度 平均斜度20度 距離1400m

ゲレンデトップから滑り降りるコースは三本ですが斜面向かって右側に位置するのがこのジャイアントコースです。

基本的に圧雪された中斜面。ダイナミックコースに比べコース幅はややタイト。また斜度も幾分緩く難易度は低めになっています。
ダイナミックコースの中間部がキツ過ぎると思われる初中級者はこちらのコースをお勧めします。

当然ながら滑走者は少ないためコース幅の狭さも余り気にせず大回りが楽しめます。

一通りのコースを滑ってみましたが本当に一日滑って居たくなるスキー場でありスキー場を後にするとき後ろ髪をグイグイ引かれる思いで車に乗り込んだ次第です。
また行きたくなるスキー場でした。

※ 動画は画像をクリック

駐車場・その他
スキー場のアクセスは冒頭に記載した通りですが、難所となるところはありません。
但し海に非常に近いスキー場であるため日本海からの風を遮るものが無く天気が荒れた場合強風が吹くことも予想されますので注意しましょう。
駐車場はゲレンデに隣接しており不自由はありません。除雪も完璧で駐車場内でスタックする危険も無いでしょう。