2013'モデルスキーインプレ 本文へジャンプ
2013’モデルの個人的感想です。ゲレンデ条件やマテリアルコンディション等々同じモデルでも感想が異なることもありますが、少しでもマテルアル購入のお力になれば幸いです。

※ 基礎モデルが中心で一部レースモデルも試乗していくつもりです。

アトミック ブルースター DEMO-AX 169cm 113.5-70-97 R=17.2 (軽井沢Pにて)
2013’アトミックは変わります。
基本的にレースモデル以外はすべてロッカースキーになります。
2012’モデルまで大好評のこのデモタイプAも新たにブルースターという名前に変りました。
さて乗り味はと言いますと前モデルまでの大回りを重点にした高速安定性にフロント部分のロッカー形状が上手くマッチして小回りでの操作性が良くなりました。
角付をして浅く小回りをするよりも大きく体を離し押し込んで反発を利用したり、スキッディング要素での小回りに向いていますね。
コブでの使用はありませんが(軽井沢にコブがありません)滑る前に想像ができてしまうほどオンピステには最適なモデルと言えるでしょう。
さらにオールラウンド化したこのAXがあればもう2013’はSモデルはは必要ないかもしれません。
当方一押しモデルです。
(尚、硬い雪質での試乗ができないためコンディションによってはフィーリングが異なるかもしれません)

アトミック ブルースター DEMO-S 165cm 123-67-107.5 R=11.5 (軽井沢Pにて)
Sタイプもフロントロッカーに生まれ変わっています。
使用バーンは春のザラメですが前モデル同様に悪雪での安定感はピカイチ!雪の荒れを重戦車のように切っていく小回りは感動さえ覚えてしまいます。A
Aタイプのように加重を掛けて押し込むタイプのスキーではなくエッジを立てるだけで板がグルンと回り始めます。
エッジからエッジへ切り替え操作だけで簡単に小回りができてしまう驚異のマシンでした。
ラディウスが極端に小さいため大回りは無理と言っておきましょう(笑)
また今回のバーンコンディションは悪雪だけでしたが新雪での利用も楽しみな一台です。

2012’タイプSののいいところを受け継いだ板でした。
でもロッカーにする意味があったのかな?

ブリザード WRC レースサスペンション 182cm 115-71-100 R=20 (軽井沢Pにて)
メーカーの方が一押しするんで普段乗らないGSモデルを試乗してみました。
長さが182cmもあり少々不安も有ったのですが滑りだすとその長さは全く違和感なく滑走感覚は170cm程度。
フレックスがしなやかですね〜
こんな板でタイムが出るのか不思議なんですがそれだけ取り回しが楽なモデルでした。
ゲレンデ混雑の関係で高速滑走はできませんでしたがそれでも一旦大回りで滑りだすと雪面へ張り付く感覚と安定性はやはりGSモデルを感じさせてくれます。
不得意な小回りも切る事は無理ですが、テールを振ってあげると意外にもスムーズに反動で次へのターンに持ち込むことが容易でした。
本来のポテンシャルを発揮する硬いフラットバーンでの利用をしてみたくなるモデルです。
GS入門者にはお勧めできるモデルだと思います。

 オガサカKeos TK 170cm 116-70-101 R=16.1 (軽井沢Pにて)
2013’オガサカの一押しモデルとなります。
最近のオガサカのスキー作りはよくわからないです。昨年のフニャフニャFXのあとはギンギンに張りの強いモデルを出してきました。
滑りだ下途端フレックス、トーション共にかなり強いモデルだと実感できます。
センター加重しても板はタワまず真っすぐに走りだします。
トップが多少柔らかいので先端エッジを雪面に食い込ますもテールが付いてこないんです。
小回りも押さえきれずに板が横に飛んで行っちゃうしコツを覚えるのに苦労しました。

完全に筆者にしてみればオーバースペックの板と感じましたが脚力があり体重も重めの方なら逆に扱いやすいモデルと感じるかもしれません。

 フィッシャー スペリオールFL2 165cm 122-72-104 R=14 (軽井沢Pにて)
2012'モデルのフィッシャースペリオール、フローフレックスは2013’マイナーチャンジして来ました。
プレート部分の改良とトップシートのデザイン変更です。
筆者も好印象のスペリオールですがその乗り味は2013’モデルでも継承されています。
板の重さは有るんですが滑りだすと全く感じません。また大回りでは雪面への張り付き感は滑っていて安心感を覚えるほど。
小回りについてもフレックスが強くなく板の返りはドンピシャのところに戻ってきてくれます。
比較的トップがソフトな部類でしょうか?滑り出しのフロント部分を雪面に食い込ませるとそのままテールまで板が続いてしなってくれるのは小気味いい感覚ですね。
来期も購入して全く損の無いモデルです。
永く使えるモデルとも思いますので迷った時はスペリオールで決まりじゃないでしょうか?

 ブリザード マグナム8.0CAサスペンション 172cm 122-80-107 R=17 (軽井沢Pにて)
今回の軽井沢プリンスはバーンコンディションが良くないため太めの板を試乗に切り替えてみました。
このブリザードのモデルはフロント、テールがロッカー形状になっています。センター幅が80mmも有るため浮遊力も有りそうですね。
早速滑りだしてみますが高速での安定感はちょっと無さそう、板がばたつく感じです。また当然ながら小回りでの板の返りは相当遅いです。中低速での大きな動きには気持ちよく反応してくれるため春の雪には適したモデルとなっています。
また、板の振り回しも意外と軽さを感じさせてくれるので新雪などの扱いも楽しみなモデルとなっています。

硬いバーン以外はそつなくこなしてくれそうなモデルですね。

 ロシニョール γ15 168cm 118-72-100 R=16.5 (軽井沢Pにて)
一時、ヤバそうな噂があったロシニョールですが最近また復活してきたのかな?
少々気になって選んだモデルがこのγ15という板です。
昨年のモデルとスペック的には一緒ですが、中も同じでしょうか?
板の重さは比較的に軽いのですが滑り出すと高速安定性にビックリ!大回りでの板のしなりが全体で感じられます。
また小回りでもエッジからエッジという滑りではなくセンター部分を踏み込んであげるとポン!と帰ってくる反応がいいですね〜
フレックスはミディアム?いや柔らかい部類かな?
一本でなんでもできてしまいそうなモデルだと感じました。
思わずお値段を確認すると実売76309円との事(やたらと細かいな〜)
触手が動くな〜 (いかんいかん)

ヘッド スーパーシェイプマグナム 170cm 121-71-102 R=13.5 (軽井沢Pにて)
ヘッドロングセラーになりました、マグナムです。筆者も数年前のモデルを使用していますが、基本的な構造に変化はないようです。

2013’シーズンはプレートの変更とトップシートのデザイン変更に留めたようです。
滑走性は相変わらずのナチュラル。
大回り、小回りともにそつなくこなし、実重量では重い板なのに走りだすとその重みは安定感と変わり、大回りでの安心感と変わっていきます。
また小回りではフレックスが柔らかいため強烈な反発はありませんが、自分の思った通りのところに板が戻ってくれるため非常にリズムが取りやすいのも特記もの。
深く振っても浅くエッジングしてもその痛快さは変化無いですね。
個性のある板ではありませんがロングセラーが示す通り万人向けのモデルといってもいいかもしれません。

 ヘッド インテグラーレ 009 170cm 127-75-111 R=13.2 (軽井沢Pにて)
次に試乗したのはヘッドの新しいロッカースキーです。
このインテグラーレシリーズには009という上位モデルと下位モデルの007があります。前知識が全く無く試乗しましたが結構気に入ったモデルとなりました。
滑り出しはフロントロッカーのため取り回しはかなり楽です。特に小回りはトップエッジに角付した途端クルンと回り始め左右のエッジ切り替えだけでクルクル回りだす痛快さには滑りながら思わず笑ってしまいました。
板の反発を待って滑るような小回りは非常に鈍感ですが乗り方を変えるだけでこのような動きをするんですね。
大回りについても板が比較的に柔らかいので高速ターンには向かないと思いますが中速域までは何の不安も感じさせませんでした。
板の形状からファット系に近いのですが、いやいや得意とするバーンは整地のオンピステなのかもしれません。
是非機会があればコブ斜面でも試してみたいモデルでありました。

 フィッシャーハイブリッド7.0 cライン 175cm 121-75-104 R=17 (軽井沢Pにて)
画期的なスキーが出ました!!
一台でキャンバースキーとフロントロッカースキーが楽しめちゃうんです。試乗前に係の人の説明を受けました。切り替えは金具前方にあるスイッチを切り替えて一回スキーをあおります(しならせる)そうするとカチン!と音がして切り替え完了です。
さて前置きは以上として実際にゲレンデで滑りだしてみます。先ずはキャンバーから。確かにトップが雪面に食い込んでいるのがよくわかります。しかし板の反応が鈍い!フロントが重い!
一本滑ってロッカーへの切り替え後は・・・
操作性は格段に上がりましたがそれでもフロントが重い。大回りから中回りまでは何とか感覚的に安定していますがそれでもこのモデルを購入する意味が見つかりません。
板のシステムがフロントに入っているためか全体のバランスが悪すぎます。
この板を購入するなら、他にもっといい板が安く購入できるはずと個人的ながら思いました。

 K2 チャージャー 172cm 122-74-106 R=16 (志賀高原にて)
K2で評判のいいのがこのチャージャーです。
チャージャーは3年ほど前から出たモデルですが一向に古さを感じさせない滑走性はポテンシャルの高さを誇っています。

今回は新雪の柔らかめのバーンコンディションでしたが大回り、小回り共に痛快そのものです。
コブはありませんでしたので利用はできませんでしたがこれも板の抜けが素晴らしいと予想します。
2013年モデルから長さの変更がなされ今回の試乗は172cmでしたが取り回しと高速安定性を考えるとちょうどいいサイズだと思います。
荒れたコースも安定感が損なわれず安心して体を預けられるところは以前と変わらないですね。
ただ2013年モデルはフレックス、トーション共に1ランク強くなったような気がします。

 ノルディカ FUEL EVO 170cm 124-78-108 R=15.5 (志賀高原にて)
このノルディカはセンター幅が78mmなので一般ゲレンデ向きかな?と思い試乗してみましたが意外にモッサリとした板の動きに最初は戸惑ってしまいました。
気持ちと板の動きが合わず快適な滑走はできませんでしたが大きな動きで板が返ってくるのを待つタイミングがつかめれば非常に楽な滑りが可能だと感じます。

トップの幅が128mmも有るため不整地や新雪での滑りの方が得意とする板でやや滑りが偏るかもしれませんね。
滑走の半分が不整地という方には向いていると思われます。

 ヘッド スーパーシェープスピード 170cm 119-66-98 R=14.3 (志賀高原にて)
2013年のヘッドスーパーシェープはほとんど変更がありませんが唯一モデルチャンジしたのがこのスーパーシェープスピードです。
全体がやや細くなったためコブでの抜けも良くなったようです。
オフピステは苦手とするようですがその分整地されたバーンでは大回りの安定性が飛躍的に向上したように思えます。
また小回りについても、板のフレックスは強烈では無く押し込んであげて反発を利用して次のターンに切り替えるような昔の滑り方が非常に小気味よく感じました。

逆に浅くトップを食い込ませた小回りについてはクルクルというような滑りはできなかったです、
基礎系の滑りに適しているモデルだと感じます。

 サロモン 24 X-カート 171cm 122-72-107 R=13.6 (志賀高原にて)
来期のサロモンはアワーズシリーズが控えめの1機種となりメインとなるのはこのXカートのようです。
サイズはやや太めです。癖が無いのがサロモンの特徴でしょうか?
ラディウスはやや小回り向けかなと思わせるんですが意外にも大回りの方が板が安定していて楽しく滑れます。
逆に小回りについてはサイドカーブを利用して滑るにはやや回転性が悪く感じ、ひねってフレックスを利用しても小気味よさが感じられない板でした。
荒れたコースでは逆に板のトップの操作性が高くコントロールが容易でした。
突飛した性能はありませんが一通りの滑りを楽しむことができるモデルです。

 フォルクル プラチナム R 171cm 122-77-107 R=16.1 (志賀高原にて)
2013年のフォルクルは全くと言っていいほどスキー開発に力を入れていません。
このプラチナムRもトップシートのみデザイン変更しただけで中身は全く昨年と一緒となっています。
しかしながらその操作性の良さは相変わらずイージーで楽ちんそのもの。
特に小回りは何の力も入れずにトップのエッジを立てると板がクルクル回りだします。
フルロッカーの割に高速安定性も悪くなく来期もお勧めできるスキーと言えるでしょう。
今回の試乗は171cmでしたが、もうワンサイズ長いモデルがあってもいいと思われるモデルです。
脚力を必要としないスキーですので女性の使用も向いているかもしれませんね。
また2012年のカラーリングに比べ黒はデザイン的にも好感が持てました。
そのほかイエローのカラーリングもあります。

 サロモン 24 アワーズ 170cm 119-72-103 R=15.1 (志賀高原にて)
来期のサロモンは全く元気を感じられないメーカーとなってしまいました。
オンピステのメインだった右写真のアワーズシリーズはこの1機種のみとなってしまい、今までのラインナップは成りを潜めてしまった。
デザインの変更はあるものの板そのものは変更が無いと思われる。
滑走は非常に癖の無い板で大回り。小回り共に快適に滑走できる。高速安定性も備えておりレベルを問わず利用できるスキーだと感じる。
ただこれといった特徴がまったくと言っていいほど無いスキーで滑る楽しさを筆者は感じることができなかった。
全てにおいて70点のスキーであり購入しても損は無い。
しかし筆者はトータル60点でも一部の滑りが100点の板を選択するであろう。
今後のサロモンの動向が気になるのは私だけであろうか?

 フォルクル プラチナムSW 170cm 120-66-101 R=14 (志賀高原にて)
このフォルクルプラチナムSWも昨年のモデルと変更はない。
デザインについてもプラチナムSWの文字がグリーンに変更になっただけで基本は変わらない。
しかしその滑りは非常に昨年同様に非常に小気味よい。
エッジの食い付きが非常に強くターン後半ここで抜けると思った感じよりもワンテンポ粘ってくれる感じが次の足場へとつながる安心感がある。
滑りは大回りよりも小回りが得意。
板の長さの選択に困るモデルですが、よりオールラウンドで利用するのなら170cm、板の特性を考え小回り重視なら165cmの選択がいいと思います。
筆者が思うに板の中身は現在のままでいいと思う。デザインを大幅にチェンジする事によって雰囲気を変えてもらいたかったモデルだと感じます。

 ブリザード スーパーソニック 167cm 121-72-103 R=14.5 (志賀高原にて)
ブリザードの名器と言えばこのスーパーソニックが上げられるのではないであろうか?
初代スーパーソニックからもう3年程度が経過しているか?
しかしその定評がある操作性の良さと高速安定性で未だに基本的な構造は変わっていない。
板のデザインはかなり地味となってしまったが中回りから小回りについては板の実重量よりかなり軽く感じられ余り脚力がない人でも力で振り回すこともできる。
フレックスはミディアム、トーションについても極端にネジレに強いモデルではないが雪面への食いつきは体を預けても安心感がある。
特にトップを雪面に食い込ませての滑走が非常に小気味よく板の反発を利用しての小回りは非常に楽しい。
エッジを立てるだけでクルクル回るタイプのスキーではないので自分から積極的に板を操作してあげるスキーですね。
モデルは古いが楽しさに古さま全く感じられないスキーです。

 ロシニョール DEMO α13 166cm 122-68-104 R=13 (志賀高原にて)
今回、志賀高原での試乗会で一番人気?だったモデルがこのロシ DEMOαでした。
筆者も事前に評判のいい事を聞きつけていたので乗りたいと思っていたがなかなか順番が回ってこず結局1時間も待つはめになってしまった。

このスキーは基本小回り用のスキーです。
フレックスはミディアムながらトーションは硬め。トップを雪面に当てるといきなりスキーが大きく回りだします。
浅い小回りを試しても板がドンドン走るように前に進む感覚はちょっと他のモデルではない滑り心地です。また板を大きく振って深回りの小回りではいたの反発がやや強く押さえ込む技量が必要かもしれません。
やや筆者にはオーバースペックだったかもしれないモデルですが、やや脚力のある方が使用した場合、かなり痛快な小回りが楽しめる事でしょう。
脚力が無い方にはβがお勧めかもしれません。

 ブリザード Mパワー8.5フルサスペンション 174cm 125-85-111 R=19 (野沢温泉にて)
2013ブリザードパワーシリーズ唯一の新機種です。
トップ&テールロッカーでセンター幅が85mmのモデルとなります。
ブリの新機種で興味深々でしたが、少々思っていた滑りとは違う内容でした。
先ず2012年海外で出ているMパワーとは名前こそ同じであるが中身は全くの別物である。
大回りでの板の走りはかなりいい。高速で荒れたバ^−ンを飛ばしても不安なことは一切感じない。まるで板の力で雪を壊して進むようなパワーを感じます。
それが逆に小回りになったときに快適に振り回すことができない悪影響があります。

板全体が非常に重く感じられるモデルです。
快適さはないものの大回りを主体に考えるならこの選択も有るかと思うが、センター幅85mmの意味がよくわからなくなってしまいます。
ロッカーモデルなのであるがその良さが少々伝わりにくいモデルだと感じました。

 ブラストラック ブレイザー 170cm 132-98-118 R=17.9 (野沢温泉にて)
オガサカのフリーライド系ブランドがこのブラストラックです。
オガサカの板ではありますが、全くの別物と思っていいでしょう。
このブレイザーはその代表格といってもイイモデルです。
試乗の感想はオンピステで利用するのもオフピステでも本当に違和感のないスキースキーに仕上がっています。
スキーのトップが長いので機敏な動きは苦手かなと思ったのだが、板全体が軽く、フレックスも柔らかいため硬いバーンでなければどんな条件でも楽しく1日中滑ることができるであろう。
センター幅が98mmも有るため悪雪にめっぽう強く軽いタッチで雪面を押すことでドンドン板が走ってくれるのが楽しいですね。
エッジからエッジへ乗り換えるタイプのスキーではありませんがカービングでの滑走もかなり楽しめるオールマウンテン系のスキーとなっています。

 ノルディカ サイドカントリーバーナー 170cm 126-84-112 R=17 (野沢温泉にて)
次に試乗したのはノルディカのフリーライド系スキーです。
当方はオンピステも視野に入れた滑走をするのでセミファットスキーで小回りも痛快にできるモデルを探しています。
このモデルはそんなタイプのスキーではないでしょうか?
ノルディカのテントでその辺りを話すと勧めてくれたのがこのバーナーというモデルでした。
フロントロッカーでやや太めの板は滑走重量が非常に軽く感じられ尚且つ大回りでの安定性は非常にいいものでした。
フレックスはソフトであり板が極端に強く返る事も有りません。
また驚いたのは小回りです。極端に横方向への走りが無くマイルドながら途中でバシっとエッジが利いてくれ次のターンへの導入が楽でした。
板の形状からズルズルっていくかと思っていたので滑りながらこれはなかなか楽しい板だなと感じた次第です。整地50不整地50で考えるならこの板はかなりお勧めできるでしょう。

 ブラストラック エキサー 169cm 122-82-110 R=18.2 (野沢温泉にて)
昨年密かに話題になったブラストラック エキサーに初めて試乗する事ができました。
右写真はビンディングを見てもお分かりのようにトップとテールです。
形状が同じなんでどっちが前かわからないですよね(笑)
さて試乗感想はと言いますと悪雪プラス、整地では大回りの性能はかなりいいと思われます。
但し、多分この板だけなんでしょうが体を傾けるとある程度まではエッジが雪面をホールドしてくれるんですがマキシムになったときテールが抜けるというかずれるんですよね。
最後の最後までエッジが抜けない板なんて無いんですがこの板早すぎる印象で次のターンに気持ち良く入れなかったです。
また小回りではズルズルズレちゃうんで余り深回りができなかったです。
チューニング次第で大分印象は変わると思うんですが試乗時は期待もあったので少々がっかりでした。

 ブリザード SLR 167cm 121-68-105 R=13.5 (野沢温泉にて)
さて余り太めの板ばかり試乗したので今度は整地、小回り専用の試乗機をチョイスしてみました。決して新しいモデルではありませんが試乗機会が余りなく今回ようやく乗れたという感じです。
試乗バーンは野沢のやまびこDコースとAコース。Dコースはかなりコースが荒れてきてコブもそれなりに育ってきたコンディションです。
いや〜この板は気持ちいいですね。コブの中の小回りでも板の走りを十分に感じられ尚且つ綺麗にたわんだ後、クイックに戻る感覚はかなりレーシングに近い印象です。
コブからコブへの板の抜け(いい意味)も感覚的に体に合っていて板が勝手に走りだすこともありません。
その辺りはレーシングモデルと違いマイルドにディチューンされた感じとなっています。
流石に大回りは体を傾けると板が切れ込んでしまいターンが小さくなりますが中回り迄は快適に楽しめるモデルでした。
アトミックSタイプに匹敵する小回りが楽しめるモデルでありデザインの好みもあり触手が動くマテリアルですね。