旭岳ロープウエイスキー場
北海道上川郡東川町旭岳温泉 TEL 0166-68-9111 公式サイト
基本データ
 規模 : 小規模 (3.0ha)
 コース数/リフト数 : コース4/ 1
 Top−Baes (標高差) : 1100m-1600m(500m)
 最大滑走距離/最大斜度 : 4000m/30度
 主体コース : 中斜面
 お勧めの対象 : 上級スキーヤー・ボーダー
 土日の営業時間 : 9:00〜16:00 
当日データ 2012/3/10(土)
 天候 : 快晴
 積雪量 : 225cm
 雪質 : パウダー
 混雑/リフト待ち : 混雑なし/リフト待ちなし
 アクセス道路状況 : 全行程圧雪
 リフト料金(通常土日1日券) : 大人3800円 シニア3800円 子供1900円
 駐車場料金(駐車台数) : 全日無料 (100台)
スキー場ミシュラン (評価は全面滑走可能の通常営業時が基本)
(1〜40★・41〜50★★・51〜70★★★・71〜80★★★★・81〜100★★★★★)  ★★★
規模 コース 自然 リフト 施設 アクセス 駐車場 接客 加減算 合計
面積
(7)
急斜面
(7)
中斜面
(7)
緩斜面
(7)
コース幅
(5)
連続
滑走
(5)
雪質
(7)
積雪量
(5)
コース
混雑度
(7)
眺望
環境
(6)
配置

(5)
待ち
時間
(7)
リフト
料金
(7)
セン
ター
(3)
レスト
ラン
(3)
トイレ
(3)
ICの距離
道路
(3)
料金
除雪

(3)
基本
姿勢

(3)
特別 100
2 4 5 2 2 4 6 5 6 6 2 7 4 2 2 2 1 2 2 1 67

どんなスキー場?
北海道で一番標高の高い山、大雪山系の旭岳にダイレクトに開かれたスキー場それが旭岳ロープウエイスキー場です。
スキー場のトップは1600m。本州ではさほど標高としては高くないのですが、それは流石に北海道、の内陸部。雪質は極上のパウダースノーと巡り合える可能性も高いんです。

このスキー場の特徴は何と言ってもコース外のパウダーに尽きるでしょう。
コースとしては4本のオフィシャルコースがあるものの実際にその圧雪された部分を滑る滑走者は少数です。
大半の滑走者はパウダーを求めてコース外へ出ていきます。
スキー場としては過去に遭難事故などがあり建前はコース外滑走を禁止していますが本当に規制してしまえばスキー場としての冬季営業はできなくなると言っても過言ではないでしょう。

コースは主に中上級者向けのオープンバーンが主体。中間部から林間コースとなりますが慣れないうちはコースやロープウエイの位置関係を常に頭に入れておかないと思わぬ方向に滑走してしまうのがこのスキー場の怖いところでもあると思います。
本物のオフピステ、パウダースノーを味わうなら国内屈指の旭岳ロープウエイを除いては考えられないでしょう。

旭岳

ここ旭岳ロープウエイはリフトは無く、ロープウエイ1本の営業となります。
そのロープウエイにのって到着するのが姿見駅。

駅舎の外にでるとドーンと目の前に大雪山系の主峰旭岳を見ることができます。
旭岳は活火山で山腹からはご覧のように水蒸気をあげているのが手に取れる近さで確認できるんです。
立ち木など一本もない真っ白な世界は日本離れした風景ですね。

この斜面を滑るためにハイクアップする滑走者も多いんですよ。
今回は最高の天気の来場となりました。


※ 動画は画像をクリック 

Aコース(上部)
最大斜度30度 平均斜度20度 距離1500m

さて、オフピステがメインの旭岳ですが、圧雪コースもちゃんと用意されています。ってかオフィシャルなコースはこっちなんですがね。

まず滑走したのはAコースロープウエイ降車後滑り出しまではちょっとした上り坂で板を担いでの歩きがあります。(大して長くは無いんですが)
その登りを歩きつめると誰も居ないパフパフの圧雪コースが1500mほど待ちかまえているんです。
コース幅はピステンの1・5倍ぐらいかな?決して幅の広いコースではありませんがフラットな中斜面は飛ばし放題です。

また圧雪コース脇にはパフパフの新雪が至る所にありますのでストレートのコースを入ったり出たりするのも楽しい滑り方ですね。


※ 動画は画像をクリック 

Aコース(下部)
最大斜度30度 平均斜度20度 距離1500m

この旭岳ロープウエイスキー場は上部が立ち木の少ないオープンバーン、中間部より下は林間のコースとなっています。
共にパウダーエリアの楽しみ方がありどちらが好みかは分かれるところですね。
通常の圧雪コースは左写真のように斜度は緩むものの適度なスピード感が味わえ中級以下の滑走者には楽しめるコースと言えるでしょう。

Bコース
最大斜度23度 平均斜度13度 距離1000m

今回の来場は晴天であり視界が非常に良かったのであまり危険性を感じることはありませんでしたが、これが一転悪天候の場合は初来場者にとってかなり危険なスキー場になるかもしれません。
特に上部のオープンバーンのオフピステエリアは方向性を見失いやすく迷う危険性もありますから十分に注意をしてください。

左写真のBコースは滑り出しから歩きを必要とせず直ぐに滑走できるコースとなっています。
ロープウエイを潜る辺りまでがコースとなっていて斜度もそほどキツくないので中級者にはかなり楽しめるコースと言えるでしょう。
また、中間部よりC及びDコースに枝分かれしていきます。

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Cコース
最大斜度20度 平均斜度7度 距離2500m

Bコースから枝分かれしたCコースを滑走してみます。

こちらのコースは林間の中緩斜面です。
大きく回り込むようにコースが付けられていて初級者でもロング滑走が楽しめるコースとなっています。

午後の遅い時間でも滑走する方はまばらでコースの荒れは殆どありませんね。
また自然環境の素晴らしいコースでもあり、針葉樹林帯の中は北海道の大自然を感じられるコースでもあります。

コース脇のパウダーに入ったり出たりを楽しみながら滑ると面白いですよ〜 


※ 動画は画像をクリック 

これが旭岳ロープウエイの唯一の乗り物となります。
101人乗りの大型ロープウエイは30分おきに運行されていますので時間をもてあますということは余りないですね。
こちらはベースにある駅舎です。
主要な施設はすべてこの中に用意されており不自由な事はまったくありません。
綺麗な施設です。
こちらは駅舎の中ですが売店にはお土産も豊富でスキーをしない観光客の姿も目立ちました。
珍しいお土産も多かったのでロープウエイの待ち時間ちょこっと覗くのも面白いですね。
こちらは駅舎内にあるレストランメニューです。
ここいいですね〜混雑が無くいつ行っても座れるんです。メニューに目新しいものは何にもないんですがなんかホッとする場所なんです。
筆者は時間が無いにも関わらずご飯食べちゃいました(笑)
お味は極平均的ですが、不味い部類ではありません。
またお値段も平均的か物によっては安いかなと言ったところでしょうか?
せっかくの観光地なんですからメニューももう一工夫ほしいところですね。

でも厨房のおばちゃんの愛相は良かったんで◎あげちゃいます。

Dコース
最大斜度28度 平均斜度12度 距離1800m

圧雪の通常コースのラストはこのDコースを滑走してみます。
Bコースから枝分かれしてロープウエイの下を滑走するようにコースが走っています。

やや斜度のあるコースはコース幅が細めながらカービング滑走に適したコースと言えるでしょう。
緩急のコース変化が楽しめる中上級者には面白いコースだと感じます。

旭岳ロープウエイの圧雪コースではB〜Dをつなげて滑るのが一番楽しいでしょうね。


※ 動画は画像をクリック 

ハイクアップするグループ

さてここからは本来の旭岳ロープウエイスキー場の楽しみか他をご紹介しましょう。

何度も言うようにオフィシャルではコース外の滑走を認めていませんが、これは建前。何か事故があったときスキー場として責任は負いませんよということなんですね。

でも来場者の90%以上は圧雪コースは滑っていません。またスキー場自体も静止するようなことはしていませんのでご安心を。(但し何かあっても全て自己責任でお願いしますね)

左写真はボードのグループですが、完全にバックカントリー仕様で全身を包んでいます。
噴煙を上げる山頂方面にハイクアップして滑走を楽しむようです。
こんな本格的な装備を必要としなくてもコースを選べば十分にオフピステを満喫できるのが旭岳のいいところでしょうね。

大雪原に一人

この景色は日本なのか?
そんな錯覚さえ覚える大雪原が広がる旭岳です。
無論リフトなんて架かっていないのでこの雪原を滑るにはハイクアップが必要なのですがその苦労をしても目の前にこれだけのバーンが広がれば滑ってみたくなりますよね。

上部コース外

さてハイクアップする時間の無い筆者は直ぐに滑れる斜面を選択します。

午後の2時を過ぎてもまだまだこれだけのノートラックがあちこち存在しています。この混雑なら一日中ノートラックを楽しむことができますね。

青い空と白い山のコントラストがまぶしい旭岳です。


※ 動画は画像をクリック 

上部コース外

上部から滑走すると徐々に立ち木が現れるようになります。

この辺りは斜度もきつくなり深雪であっても止まるようなことはありません。
今回の来場時は膝程度のパウダーでしたが下からの突き上げもなく圧を感じないパフパフの雪でした。

中間部コース外

コース外滑走はちょっと注意が必要ですね。中間より下は立ち木の数も多くなりコース取りとノートラックを探して滑って行くと気付いた時にはあらぬ方向に進んでいる事もあるからです。

筆者もCコースの外側を進んでしまい元のコースに戻るのにかなり時間を有してしまいました。
それだけツリーランとしての楽しみも多い旭岳なんですね。

コース外滑走禁止の看板

ロープウエイ乗り場にはこのような看板が立っています。
基本的にはコース外滑走は禁止らしいです。

しかしながらパトロールが見張っているわけでもなく、アナウンスが流れているわけでもなくとりあえず啓示しました的な看板のようです。

実際厳しく取り締まった場合はこのスキー場の魅力は半減どころか行く価値がまったくゼロになってしまうスキー場ですね。

駐車場・その他
駐車場はロープウエイ駅舎前に100台ほどのスペースがあります。
あまり大きな駐車場ではないので週末の好天時は満車に近い状態になるでしょう。
またアクセスは北海道では珍しい山岳道路が続きますが急なこう配は無く難所はありません。
旭川市内から1時間少々で到着できるスキー場です。

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