ウトロスキー場
北海道斜里郡斜里町ウトロ香川42 TEL 0152-24-3303  公式サイトなし
基本データ
 規模 : 零細 (5ha) 数値は体感
 コース数/リフト数 : コース1 /1
 Top−Baes (標高差) : 70m-50m(20m) 数値は体感
 最大滑走距離/最大斜度 : 200m/12度 数値は体感
 主体コース : 緩斜面
 お勧めの対象 : 初級スキーヤー・ボーダー
 土日の営業時間 : 不明
当日データ 2012/1/27(金)
 天候 : 晴れ
 積雪量 : 50cm
 雪質 : 軽い湿り雪
 混雑/リフト待ち : 他滑走者0/リフト待ちなし
 アクセス道路状況 : ほぼ全行程圧雪
 リフト料金(通常土日1日券) : 大人600円 シニア6000円 子供400円
 駐車場料金(駐車台数) : 全日無料 (30台位)
スキー場ミシュラン (評価は全面滑走可能の通常営業時が基本)
(1〜40★・41〜50★★・51〜70★★★・71〜80★★★★・81〜100★★★★★)  ★★
規模 コース 自然 リフト 施設 アクセス 駐車場 接客 加減算 合計
面積
(7)
急斜面
(7)
中斜面
(7)
緩斜面
(7)
コース幅
(5)
連続
滑走
(5)
雪質
(7)
積雪量
(5)
コース
混雑度
(7)
眺望
環境
(6)
配置

(5)
待ち
時間
(7)
リフト
料金
(7)
セン
ター
(3)
レスト
ラン
(3)
トイレ
(3)
ICの距離
道路
(3)
料金
除雪

(3)
基本
姿勢

(3)
特別 100
1 1 1 3 3 1 5 1 7 6 1 7 6 0 0 2 0 2 2 0 49

どんなスキー場?
北海道は知床半島、オホーツク海側に位置する斜里町ウトロ地区にある小さなスキー場、これがウトロスキー場です。
スキー場はコース1本、シュレップリフト1本のコンパクトな規模。
滑走コースは幅の広い緩斜面で初級者向けです。
上部には昔あったであろうリフトの名残が残っておりハイクアップすれば滑走も可能です。しかし斜度が25度程度あり登るのに苦労する斜面でもあります。
またスキー場と言っても食事を提供する施設やレンタルスキーなども一切なく自販機が1台あるだけのスキー場ですので来場にはそれなりの準備が必要です。

スキー場からオホーツク海の眺めは素晴らしいですね。真正面ではありませんが毎年2月頃には流氷の接岸もあり眺めているだけでも日常生活を忘れさせてくれる景色だと思います。

このスキー場を目当てにこのウトロへ来場する人はよほどの物好き以外いませんので情報を書く必要はないと思われますが、交通機関も車以外での来場は不可能で一番近い女満別空港から92km、時間にすると2時間以上を必要とするためなかなか来場へのハードルが高いスキー場となっています。

尚、ウトロ地区には設備の整ったホテルが数多くあり流氷メインに訪れることをお勧めしたいですね。

スキー場入り口

女満別空港に9:40到着、レンタカーを借りてひたすら運転。幸いにも天気が良く道路状況も良好だったためスキー場への到着は12:00となりました。
スキー場へは迷うことなく到着でき車の中で着替えた後、早速ゲレンデに向かいます。
スキー場を目の前にするといきなりこの鉄製のフェンスが目に入ります。
これは鹿が街中に出て来るのを防ぐフェンスのようです。北海道ではキタキツネや鹿は極々普通に出会える動物のようですね。
尚このフェンス夜間は電流が流れているとか???

センターハウス

スキー場としての情報が極々少ないスキー場ですが、無料ではない事を事前に得ていましたのでリフト券を購入するため辺りをキョロキョロしても人影がありません。
またロープトウも動いてないんですよね。
もしかしたら休業??  ここまで来てそれは考えたくないのでこのセンターハウス内に突入してみました。

センターハウス内部

恐る恐るセンターハウス内に入ってみるとこりゃビックリ!
ゴチャゴチャしたハウス内に天井からはグローブやザック類が干されているしとても落ち着いて休めるようなスペースじゃありませんでした。

また係員かな?中にいたのは3名の若い兄ちゃん。ただの来場者なのか分からないんですがお昼時カップヌードル(シーフードだったと思う(笑))を食べてるにもかかわらず「今日ってリフト動いてないの?」と尋ねてみた。
すると一人が「あっ動かしますよ」と言ってくれたので係員と分かったのと同時に営業している事が判明してほっとしました。

リフト料金表

リフト券はこの表を確認して一回券が無いことが直ぐに分かったんで1日券を購入。
発券中に係員が「どちらから来たんですか?」と不思議そうな質問。
「東京からですよ」と答えると残りの2人も「あぁ〜」とあきれ顔。(・_・;)
まぁ〜そりゃそうだなこんな奴他にも居ることは居るけどそう多くはないわな。
と思いながら600円を支払いました。
このリフト券のナンバーに6の数字があるということは、多分今期で6人目?
普通シーズンを通して連番を振るから多分そうだと思う。

スキー場全景
最大斜度12度 平均斜度8度 距離200m (数値は体感)

さてこれがスキー場の全景です。
コース幅は結構広いんですね。でも滑走距離は200mあるのかな?
こんな小さなスキー場ですがコースの一部はピステンで圧雪されています。
雪はサラサラですが、意外に握るとお団子になる雪でした。

係員は筆者と一緒にリフト方面に移動してリフトの電源を入れてくれました。
このウトロでも若者は今風の身なりなんですが、結構愛嬌があって好感がもてました。

シュレップリフト

さぁ今回の北海道ツアーで初めてのリフト乗車(?)です。
このシュレップリフトは何回も説明はして来ましたが、金属のワイヤーに腰当金具が付いたもので北海道のロコスキー場では定番中の定番でこれを使えないと先ず大規模スキー場以外は滑ることができないといっても過言じゃないかも?
利用方法はこの腰当金具がグルグル回っていますので、その手前のワイヤー部分を握って素早く金具を腰に当てます。
腰に金具を当てさえすれば両手を離しても勝手に上部に体を運んでくれるので意外に楽な乗り物ですね。


※ 動画は画像をクリック

スキー場の全景とオホーツク海

シュレップリフトで上がった斜面からは今まで見えにくかったオホーツク海が見渡せます。
ゲレンデはベースから見た内容とほとんど変わりませんがコースの荒れなどほとんどなく(滑走者がいないから当たり前)非常に滑りやすそうな斜面ですね。
これなら小さな子供が自由に遊べるゲレンデです。

※ 動画は画像をクリック

流氷

来場は流氷接岸を予想して1月下旬にしたんですがちょっと早かったかな?
接岸まであと200m?
この流氷が接岸すると海は白一色に変るんです。
下の写真は2007年に訪れたお隣のウナベツスキー場の近くの海ですがこんな状態になるんです。
スキーをしなくても一見の価値はありますよ〜

上部コース
最大斜度25度 平均斜度20度 距離150m (数値は体感)

何本か緩斜面を滑らせてもらったんですが、シュレップリフトを降りるとどうしても上部の斜面が気になるんですよね。
何本か滑った後はあるし。しかしリフトはありません。
係の人に確認するとハイクアップするならば滑っても問題ないと言われ意を決して登ってみることにしました。
しかし登ってみるとかなりの急斜面でまた結構雪が柔らかいのでツボ足になってなかなか登ることができませんでした。
ゼイゼイ言いながらようやく山頂にたどり着いた時は結構な時間を要してしまった。

上部コース
最大斜度25度 平均斜度20度 距離150m (数値は体感)

登りきったコースからの眺めです。
北海道とはいえ、ここ知床半島はそんなに積雪の多い場所ではありません。
1月の下旬でしたが上部斜面には未だ草や小さな木の頭が顔を出していました。
コースは浅いながら新雪が積もった状態でパウダー滑走が楽しめました。
せっかくここまで登って来たので一気に滑り降りるのが余りにも勿体なく何度も止まって眺めを堪能しましたが眼下のオホーツク海がさらにはっきり見えるので今までの苦労は吹っ飛びますね。


※ 動画は画像をクリック

その他の施設

その他の施設といっても三角屋根のスキーセンター以外には隣にトイレがあるのみなんです。
しかしこのトイレスキー場の内容に比べ結構綺麗なんですね。
以前はもっと古いトイレがあったようですが新設されたことが2009年に地元の斜里町ホームページで公開されていました。


というわけで今回念願のウトロスキー場に来場できましたが、冬の知床半島は羅臼町を含めかなり閑散としており観光客もまばらなエリアです。
土産物屋も開店休業状態であり品数もかなり少なめであることを追記しておきましょう。


帰り際にリフト係の兄ちゃんが「上まで上がったんですか?」と尋ねられたので「そうだよ〜」と答えると呆れたような顔をされてしまった(・_・;)
「こんな変な奴たまに来るでしょう?」と逆に尋ねると笑いながらうなずいていました。

駐車場・その他
アクセスに難所はありません。但し海岸を長時間走るため悪天候の場合は風がかなり強く吹くと思われます。
視界も悪くなりそうですので来場時の天候には注意してください。
スキー場への急激な登り坂は無くアクセスとしては楽なスキー場ですね。
駐車上はスキー場フェンスにそって30台ぐらい置けるスペースがあり、車はほとんど停まっていませんから安心できます。

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