月山スキー場
山形県西村山郡西川町大字志津姥沢 TEL 0237-75-2025 公式サイト
基本データ
 規模 小規模 (30ha) (体感)
 コース数/リフト数 コース3/1 1
 Top−Baes (標高差) 1700m-1500m(200m)(体感)
 最大滑走距離/最大斜度 1200m/30度
 主体コース 中斜面
 お勧めの対象 中上級スキーヤー・ボーダー
当日データ 2011/5/3(祝)
 天候 快晴
 積雪量 960cm
 雪質 ザラメ
 混雑/リフト待ち 沢コースに若干の混雑/リフト待ちなし
 アクセス道路状況 全行程ドライ
 リフト料金(通常土日1日券) 大人4600円 シニア46000円 子供3300円
スキー場ミシュラン (評価は全面滑走可能の通常営業時が基本)
(1〜40★・41〜50★★・51〜70★★★・71〜80★★★★・81〜100★★★★★)  ★★★
規模 コース 自然 リフト 施設 アクセス 駐車場 キャスト +−
加算
合計
面積
(7)
急斜面
(7)
中斜面
(7)
緩斜面
(7)
コース幅
(5)
連続
滑走
(5)
雪質
(7)
積雪量
(5)
コース
混雑度
(7)
眺望
環境
(6)
配置

(5)
待ち
時間
(7)
リフト
料金
(7)
セン
ター
(3)
レスト
ラン
(3)
トイレ
(3)
ICの距離
除雪状況
(3)
料金
除雪

(3)
基本
姿勢

(3)
特別 100
2 4 5 2 5 3 1 5 4 6 1 6 1 1 2 2 1 1 2 0 54

どんなスキー場?
春夏スキーで有名な山形県にある月山は毎年、各スキー場がクローズする4月中旬よりオープンする。
ここ月山スキー場は名前こそ月山ではあるが、実際には姥ヶ岳の山腹に広がるスキー場であり一般のスキー場とはやや営業体系が異なる。
リフトはペアリフトが1本と、残雪の残り具合で移動するTバーリフトが1本のみ、それ以外の搬器はなく、広範囲の滑走をしようとした場合はハイクアップが必要となることを覚えておこう(沢コース、大斜面の滑走は搬器が使える)

また自然を生かした、半山スキーの色彩が濃くゲレンデ整備は基本的に行っていないためシーズン後半には大きなコブが育ちテクニカルなスキー場に変貌する。

来場者の大半はスキーヤーであり特にシーズン間近のレーサーたちはTバーリフトを利用し急斜面での練習に余念がない。

積雪がある限り営業が続けられ、毎年7月迄も滑走が可能な頼もしいスキー場である月山だが今年は特にその積雪も多く(5/3現在960cm)営業期間は並みのスキー場以上の日数になる。

毎年訪れる月山ファンも多くサマースキーの月山は国内のスキー場としては特別な存在なのであろう。

 雪の回廊
今回の月山はなんと初来場です。
いままで行こう行こうと思っていましたがなかなか機会に恵まれず、ようやく重い腰を上げることになりました。
GWの真っ只中の5/3首都圏からの東北道はとんでもない渋滞で、ここ月山への到着は7時間もかかってしまいました。

さて豪雪地帯で知られる月山は山形市内からもその真っ白な姿を見る事ができます。

さて山形自動車道、月山インターを降車して月山スキー場までは非常に近く山道を上るごとに道路わきの雪カベがドンドン高くなっていきます。
スキー場直前ではご覧のような高さにまでなっており、まさに雪の回廊ですね。この高さにはビックリです。

 リフトまでのアクセス
何とかリフト運行開始の8:00までに姥沢の駐車場に車を入れることができました。来場前のの話ではGW期間中の月山はかなり混雑するとの話でしたのでちょっと焦りましたが、到着した時点の駐車場は4割程度の埋まり方でまだまだ空きが沢山あり、焦る必要はなかったのかな?

さて駐車場からペアリフト乗り場までは少々厄介。15分〜20分の歩きがあります。
前半はアスファルトの上で途中から雪の上を歩く事になりますが、スキーブーツで歩く事は避けたほうがいいでしょう。
歩きにくいし重くて疲れます。素直にスニーカーを履いて、ブーツは手に持つ事をお勧めします。

また期間限定ではありますが、スキーキャリーサービスも行われていますので是非タイニングが合えば利用してみてください。
月山リゾートインからペアリフト乗り場までスキーを運んでくれるサービスですね。
(人も運んでくれればいいのにね)

 ペアリフト乗り場
筆者はキャリーサービスのタイミングが合わず、板を担いでペアリフト乗り場まで上がってきました。
もうゼイゼイ言って、滑りだす前に疲労困憊(笑)

月山は普通のスキー場とは少々違い、施設についても必要最小限しか整っていません。

このペアリフトの建物がセンターハウスと食堂になっています。

尚、来場者のボーダーさんがレンタルは無いのかと質問していたようですが用意されていないようでした。

その辺りも需要があれば準備する必要があると思われますね。

 ペアリフト乗り場付近
今回は日帰りのため午前券の購入(3300円)です。
1日券は4600円とかなり高額なスキー場となっています。
またこの券についてはリフトのみの金額であり上部のTバーはまた別料金となっていますので注意が必要ですね。

左写真はペアリフト乗り場付近のあさの風景ですが、ここでも混雑はありません。
リフト待ちも無くスムーズは乗車が可能でした。

天気も非常によく、混雑も無い月山、滑りだす前からワクワクしてきますね。

 ペアリフト降車場付近
ペアリフトの長さはちょうど1000mと長距離です。
途中の景色に見とれていましたが、立ち木の無いフルオープンバーンの大斜面はいやが上にも滑走意欲をそそられるコースです。

来場者は山スキーの方々、登山者、レーサー、基礎系スキーヤー、ボーダーと様々です。

リフト降車後は自分のテリトリーに急ぐがごとく四方八方にその進路を進むのが面白い光景ですね。

やはり全体の雰囲気はスキー場というよりも登山の世界に近い内容です。
こういうスキー場もあるんだな〜と関心しきりでした。

ペアリフトとセンターハウスの位置関係です。
狭いスペースで来場者が少ないときでも人で混雑する部分です。
リフト待ちは皆無でした。
こちらはお昼時の食堂となります。ペアリフト降車位置にも休憩所はありますが、基本的に食事を取れるのはここだけと思ったほうがいいですね。
結構混雑しています。
ビール派の方には是非飲んでもらいたい地ビールです。その名も「月山」。
缶ビールが売れていましたがせっかくだからこちらをどうぞ!

食堂メニューですが、見てビックリ結構安いんですね。
リフト券が以外に高額なので何でも高いかと思ったのですが嬉しい誤算ですね。
メニューは決して多くはありませんが一通りのものは揃っています。
550円の値段を付けるものが多いのも特徴かな?
今回は気温が高いにも関わらず食べたのは「鍋焼きうどん」700円です。うどんもしっかりコシがあるし出汁のきいた汁は美味しかったです。
ご馳走様でした。(汗だくです)

 沢コース
 最大斜度20度 平均斜度13度 距離1100m
(数値は体感)
さて最初の一本目はこの月山のメインコース、沢コースを滑走します。

向かって左には姥ヶ岳の山腹、右にはペアリフトその間を進む自然のハーフパイプといったコースでしょうか?

滑り出し前半はコース幅もワイドであり色々なラインからスタートできます。
徐々にコース幅が狭まり、樋状態のコースはリフト乗り場付近で林間コースに変りフィニッシュ!

どうしても滑走者が同じラインを滑る事になるため混雑時は少々窮屈になるかもしれません。

斜度は20度前後の中斜面です。コースの荒れは少なく、筆者来場時はそんな窮屈間もない快適なコースでした。

※ 動画は画像をクリック

 Tバー乗り場
さて、左写真は姥ヶ岳に架かるTバーリフトです。
料金は1回200円。
レーサーが沢山利用していますが、一般の方も利用する事は可能です。
但しTバーに慣れない方は利用しない方がいい内容です。

斜度は結構急です。また固定のTバーではなく、引っ掛けタイプで乗り場では係員がワイヤーに固定してくれますが、問題は降りるとき。
ステップは切ってありますが、非常に狭い降り場で降車と同時にワイヤーからバーを外す必要があります。
ちょっと慌てちゃうかな?

この斜面を繰り返し滑るのはレーサーが多く大半の人はその上の山頂を目指して歩き始めます。

斜度も相変わらず急なので滑落に注意しながらキックステップで一歩ずつ歩くんですがスキーの重さと日頃はあまりしないステップに、休み休みの登りになってしまいました。
’(日頃の運動不足が思いやられます)

 姥ヶ岳山頂
さてそんな苦労もありましたがようやく山頂に到着です。
なんかスキーというよりも完全に登山ですね。

姥ヶ岳山頂は、木道が引きつめられていて歩き易くなっています。
その山頂からは360度のパノラマが待っていました。、隣にはスキー場の名前にもなっている月山、遠方に朝日連峰、また反対側の斜面には山スキーを楽しむ滑走者達、しばし景色を堪能してしまいましたね。

また登って来た方向を振り返ると、寒河江方面に虹まで出ているではありませんか〜

この景色を楽しむ方々も多く、山頂は沢山の人で賑わっていました。

幸いにも山頂付近は風も穏やかで、食材をもって来たかった場所ですね。

※ 動画は画像をクリック

 月山
姥ヶ岳山頂からの月山です。
急峻な山ではなくなだらかな斜面と山頂の平らな、女性的な山です。
下部には牛首ゲレンデもあり、この月山本峰もゲレンデの資質は高そうな山です。

筆者が立っている姥ヶ岳を含めるとかなり広大なエリアとなりますね。

この一帯にスキー場を作ったら物凄いスキー場ができそうです。(無理だけどね)

夏山でも是非訪れたい山です。

 パノラマ
姥ヶ岳山頂までの時間でやや霞みが出てしまったため、朝日岳方面の眺望は朝一番のリフト降車時点の撮影です。

リフトに乗車しているときは全く気付かないパノラマですが、いざ滑走しようと体を回転させるとその景色にビックリします。

周り全てが山であり大自然の中にいるのがよく分かりますね。
実際はラクラクアクセスのスキー場なんですが。

※ 動画は画像をクリック

 大斜面
 最大斜度30度 平均斜度20度 距離1000m
(数値は体感)
さてレポートを続けます。
姥ヶ岳山頂ではゆっくり時間をとりすぎてしまいましたが、そこから滑りだすのは大斜面となります。 この大斜面はその名前の通りフルオープンバーンの広大な斜面です。
この月山のシンボル的なコースであり、何処を滑っても自由なところがいいですね(危険なヶ所はロープが張られています。

斜度はやや急な部分もありますが斜滑降を多く取れば初級者でも十分に滑走が可能となるコースであり、レベルを問わず楽しめる斜面です。

筆者は山頂からダイレクトに滑走をしましたが、山頂に上らなくても途中からではありますがペアリフト側からのアクセスも可能です。

前日の降雪がありコースは新雪部分と茶色の部分とに分かれており雪面変化がめまぐるしいコンディションではありましたがそれでも大回りが堪能できました。

シーズン後半になると大きなコブが発生するコースでもあるようです。
※ 上部 動画
※ 下部 動画

 リフト裏コース
 最大斜度25度 平均斜度12度 距離1200m
(数値は体感)
正式なコースかは未だに???です。
ペアリフトを降車後大きく右に回りこんで滑走するコースです。

今まで滑っていたコースとは違い立ち木の生い茂る中のツリーランとなります。

基本的に4月中旬からのオープンなのでここ月山ではパウダースノーの中滑走する事は先ずないと思われますが、雪がよければ最高のコースとなるでしょう。

 牛首ゲレンデ
 最大斜度30度 平均斜度15度 距離500m
(数値は体感)
姥ヶ岳山頂からの牛首ゲレンデの眺望です。

この斜面はリフトが架かっていませんのでゲレンデといえどもハイクアップでの滑走が基本となります。

当然筆者は姥ヶ岳山頂のみで精一杯(笑)このゲレンデは一生滑走する機会がないでしょう。

ゲレンデは遠めではありますが、巨大な沢状のコースです。斜度が若干緩めなので雪崩れの危険は少ないと思いますがもう少し急な場合はゲレンデとしては危険な場所になっていたでしょうね。

※ 動画は画像をクリック

駐車場・その他
駐車場は最上部が姥沢駐車場でその他にも駐車スペースは存在します。筆者下山時にはこの駐車場も満車状態になっていましたので来場は早めの方がいいでしょう。
またアクセス道路は積雪なども無い状態で滑り止めを必要とするケースは少ないと思われますが何せ豪雪地帯であり、毎年GWぐらいまではスタッドレスまたはチェーンの携帯は必須でしょう。

大きな地図で見る