白馬岩岳スキー場
長野県北安曇郡白馬村北城岩岳 TEL 0261-72-2474 公式サイト
基本データ
 規模 : 大規模 (125ha)
 コース数/リフト数 : コース15/1 1 1 12 1
 Top−Baes (標高差) : 1289m-750m(539m)
 最大滑走距離/最大斜度 : 3800m/35度
 主体コース : 中斜面
 お勧めの対象 : ALLスキーヤー・ボーダー
当日データ 2011/3/19(土)
 天候 : 晴れ
 積雪量 : 195cm
 雪質 : 上部湿り雪 下部ザラメ
 混雑/リフト待ち : 特になし/待ち時間なし
 アクセス道路状況 : 全行程ドライ
 リフト料金(通常土日1日券) : 大人3900円 シニア3500円 子供2200円
スキー場ミシュラン (評価は全面滑走可能の通常営業時が基本)
(1〜40★・41〜50★★・51〜70★★★・71〜80★★★★・81〜100★★★★★)  ★★★
規模 コース 自然 リフト 施設 アクセス 駐車場 キャスト +−
加算
合計
面積
(7)
急斜面
(7)
中斜面
(7)
緩斜面
(7)
コース幅
(5)
連続
滑走
(5)
雪質
(7)
積雪量
(5)
コース
混雑度
(7)
眺望
環境
(6)
配置

(5)
待ち
時間
(7)
リフト
料金
(7)
セン
ター
(3)
レスト
ラン
(3)
トイレ
(3)
ICの距離
除雪状況
(3)
料金
除雪

(3)
基本
姿勢

(3)
特別 100
4 4 6 5 4 4 3 3 3 5 3 3 5 2 2 2 2 2 2 0 64

どんなスキー場?
長野県、白馬エリアにある大規模スキー場である。八方尾根と栂池高原に挟まれやや地味なイメージが付いているが実際にはエリア1コースレパートリーが多彩でどんなマテリアル、どんなレベルの滑走者が来場しても満足のいく滑走感が得られるスキー場である。

八方尾根=上級者、栂池=初級者、白馬47=ボーダーといった固定概念が付いてしまっているスキー場とは一線を画しているスキー場と言えよう。

また近隣の超大型スキー場に比べエリアが小さいのではと思われがちであるが、間違っても中規模スキー場ではない、ゲレンデベースからは想像できない奥行きを持っていて非常に滑走エリアも広いスキー場でもある。

またこのスキー場で特記したいのが山頂ゲレンデからのフルオープンな眺望ではないだろうか?白馬三山は無論のこと戸隠方面などの360度のパノラマを見渡し滑走中も常にその雄大な景色を楽しむことができる。

未来場者であれば是非とも訪れてもらいたいスキー場の一つと言えよう。

ちなみに岩岳と八方尾根は当情報局、スキー場ミシュランでは同点となっている。

※今回の来場は3/11の東日本大震災の直後で早期に営業を終了するスキー場が続出するなか岩岳もゴンドラ営業を終了していました。リフトで上部までアクセスできるため不便性を感じませんでしたが、震災から約一週間しか経っておらず来場者が激減となっていました。日本中が暗いムードに包まれていた時期です。

 山頂からのパノラマ
白馬エリアの特徴は何と言ってもゲレンデの広さと後立山の眺望につきる。

来場日は最高の天気で山頂ゲレンデからは八方尾根と唐松岳のパノラマが広がった。

このような山岳パノラマを間近で見られるスキー場は全国的に数が少なくその代表的なエリアはこの白馬エリアとなっている。

男性的な荒々しい山々はスキーをしなくてもみる価値は十分にあるだろう。

 パラダイスゲレンデゲレンデ
 最大斜度23度 平均斜度14度 距離680m
さてここ岩岳に来場したのは何と2002年以来9年ぶり。
過去のデータをみてちょっとビックリです。

基本的にコース、施設ともに大きな変更が無いようで記憶を頼りに各コースを回って見たいと思います。

朝一はベースゲレンデから攻めてみたいと思います。
ハイシーズンならば雪の緩みも抑えられるベースエリアですが、三月も中旬、ましてこの晴天だと上部から回った場合下部ゲレンデのコンディション悪化が予想されるためですね。

このパラダイスゲレンデはゲレンデサイドの中緩斜面です。トリプルリフト沿いのストレートなコースは滑り出しの斜度がややキツメ、ベースに行くにしたがってその斜度が緩むコースとなっています。
ご覧のようにガラガラ状態で思う存分飛ばし砲台のコースとなっています。
中級者に適したコースと言えるでしょう。

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 正面ゲレンデ
 最大斜度19度 平均斜度8度 距離930m
 
今度は横に移動して正面ゲレンデにやってきました。

この正面ゲレンデは岩岳学生スキー大会の開催でも有名なゲレンデとなっています。

コースは中斜面でゲレンデはワイド。圧雪の仕方で何通りかのコースができ上るが難易度はあまり変わらない。

基本的にコブ斜面にはならず1日を通してフラットを維持する時が多いようです。
日中は上部を目指す滑走者が多く意外に空いているときがあるので混雑に合わせて滑るもの良いだろう。

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 かもしかコース
 最大斜度35度 平均斜度15度 距離935m
 
正面ゲレンデと下部でコースを共有するのがこのかもしかコースである。

適度な滑走距離の中斜面、正面ゲレンデが見えた辺りが最大斜度となり、滑走者が多い場合はコブが発生する部分です。

今回は急斜面のフラットバーン。ゲレンデ整備も綺麗に入っており、朝方のやや硬めの雪質は豪快な大回りを楽しむのに最適なコンディションであった。

コース全体的には緩急の変化があり中上級者が滑走するのに適した内容と言えるでしょう。

大きなS字のコースで変化があって楽しめます。

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 こめづかコース
 最大斜度35度 平均斜度26度 距離1325m
 
このこめづかコースがはっきりしないのですが、2006年のゲレンデガイドを見る限りかもしか第1ペアを降りた後かもしかコースとは反対側の緩斜面を滑りだす。

そのまままっすぐ行ってしまうとサニーバレーコースとなってしまうが、こめづかコースは大きく右へ曲がり写真の急斜面へ至る内容となっている。

このコースも最終的にベースで正面ゲレンデとつながるため実際のコース滑走距離はもう少し短いものと思った方がいいだろう。

急斜面部分は未圧雪。雪が緩んだ時の難易度はかなり高く、好んで滑走するものはかなり少ないようです。

当然滑走者が多ければコブになりやすい斜面であり、状況によっては一面コブだらけになることも予想されます。

 ホワイトリボンコース
 最大斜度26度 平均斜度16度 距離1620m
 
徐々に上部への移動になります。

今度やってきたのはスキー場中間部に位置するホワイトリボンコースです。
コース名は優しい女性的なコースなんですが、実際はかなりハード。

ハイシーズンの週末は来場者が多く、このコース、出だしからコブでコースが埋め尽くされています。

単独のコースであり一旦滑りだすとエスケープルートが無いため難儀する初級者の姿もよく見受けられるコースです。

今回は当然来場者が少ないため難易度は低めで快適なクルージングバーンとなっていました。

専用リフトが無いため中央高速リフトを使うため正面ゲレンデへ回る必要があり繰り返しの滑走にはやや難ありのコースとなっています。

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 サニーバレーコース
 最大斜度24度 平均斜度12度 距離1715m
 
ベースから中間部にかけてのコース紹介ラストは緩斜面が中心のサニーバレーコースです。

ここ岩岳で唯一山頂から初級者が滑走できるコースであり斜度の急な部分のないコースとなっています。

中央高速リフト降車後緩斜面を滑りだします。幾本かの枝分かれするコースはありますが直進し続ければ自然にこのサニーバレーへと入ることができます。
コース幅は全体を通してワイドであり滑走距離も長いため、ここ岩岳では山頂ゲレンデに次いで人気のあるコースと言えるでしょう。

尚、筆者は数十年前このコースで転倒して肋骨を折る事故を起こしているためややトラウマが残るコースなのです(^_^;)

ちなみに生涯スキーで肋骨を折ったのは2回、4本となっています。(笑)

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ゲレンデレストランは上部のスカイアークとベースにホワイトプラザがあります。どちらも大きなレストランで混雑具合を見ながら利用しましょう。
写真は上部のスカイアークです。開放的で明るいレストランです。
今回はゲレンデ、レストランともにガラガラでしたのでゆっくり食事をすることができました。食したのは味噌カツ丼1000円也。
アツアツのカツに甘めのミソがベストマッチング!
冒頭にも書きましたが3/11の東日本大震災で(このときにはまだ地震の名前すら決まっていませんでした)日本中が暗いムードに包まれていましたが、岩岳スキー場さんはいち早く募金活動を開始していました。筆者も大きな事はできませんでしたがご協力させて頂きました。

 山頂ゲレンデ
 最大斜度23度 平均斜度12度 距離860m
ベースからリフトを乗り継いでメインの山頂ゲレンデにやってきました。

御覧ください。遮るもののないフルオープンバーンを。このゲレンデは立木が一切なく本当に解放感あふれるゲレンデです。

また斜度がいいですね〜上級者オンリーの急斜面ではない、かといって斜度の全くない緩斜面でもない。初中級者が十分に滑走できる難易度のコースなんです。

白馬エリアで山頂に緩斜面をもつスキー場は五竜とこの岩岳だけ。
しかしこの岩岳の山頂ゲレンデは五竜のアルプス平、パノラマコースに比べ滑走範囲はかなり大型となっています。
お勧めできるのは絶対に岩岳ですね。

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 ビューDコース
 最大斜度25度 平均斜度15度 距離1440m
山頂ゲレンデを満喫したら今度は是非ビューゲレンデに足を運んでもらいたい。
このビューゲレンデはベースからは全く見えない裏側にあるゲレンデです。
ここまで来ると岩岳の奥行きの広さを実感できるはずです。

このビューゲレンデには4本のコースがあるが、先ずは一番外側を滑るDコースから。

このDコースは出だしが厄介。斜度がほとんどないんですね。
ボーダーの方々は歩いて斜度の増す部分まで行きそこから板を履く状態。スキーヤーもスケーティングで汗をかく斜面です。

その後は快適な中斜面が続く中距離コースとなっています。
緩斜面部分が無ければ快適なコースなのですが、できればコースの付け替え等を考えて頂きたいものである。

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 ビューCコース
 最大斜度24度 平均斜度16度 距離1150m
次にCコースを滑走してみます。

ビューゲレンデでは一番斜度が緩い表記となっていますが、実際はDコースと殆ど同じ難易度で、このコースに適応するのは初中級者のようである。

コースは多少の曲がりはあるものの林間の素直なコースで癖が無くクルージングするには最適なコースと言えるでしょう。

また何よりも空いているのがいいですね。今回の来場は特別ですがハイシーズンの週末でも極端な混雑は避けられるコースである。

リフト待ちが伸びてきたらこのビューゲレンデへ逃げるのも一つの手かもしれない。

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 ビューAコース
 最大斜度26度 平均斜度20度 距離785m
今回の来場時はビューゲレンデの急斜面A,Bコースが閉鎖されており滑走することはできませんでした。

写真のAコースは左右に蛇行しながら流れ落ちる中斜面。斜度は余りきつくありませんが樋状のコースはかなりクセがありスキーヤーよりもむしろボーダーの滑走に適したコースと言えるでしょう。

またしゃしんはないがBコースは最大斜度28度の急斜面、数値以上の斜度感があり未圧雪のコースは荒れた難斜面となっている。

個性のあるビューゲレンデは各コースを回るだけでも意外に時間がかかるエリアとなっています。

 LOVEスノーパーク
 最大斜度17度 平均斜度11度 距離745m
岩岳では珍しいボーダー向けパークがビュー側、第4ペアリフト側に広がっています。

パークとしてはちょっと小さめですが、コースの斜度が緩く初級者には安心して入れるパークだと思います。

ただパーク=目立つところに設置しないとなかなか中上級者には使ってもらえないかもしれませんね。

筆者が設置するとしたらズバリ山頂ゲレンデのクワッド真下でしょう。

あそこなら目立つしメインの山頂ゲレンデからは少し離れますね。


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 岩岳沢コース
 最大斜度15度 平均斜度10度 距離785m
さてビューゲレンデを一通り回り再度山頂ゲレンデへ戻ってきました。

まだまだコースが沢山ある岩岳です。

沢山コースのあるスキー場は得てして500m以下程度の短い斜面が沢山あるか同じ斜面を難易度で分けるケースが多いのですが、ここ岩岳は1000m程度の中距離コースが沢山あって滑りごたえがありますね。

左写真の岩岳沢コースもそんなコースなんです。
フラット中斜面が多い岩岳でもこのコースは名前が示す通りの大きな樋状態の中斜面。

コース前半に斜度が緩む部分もありますがその後はかなり快適な大回りが楽しめるコースに変化します。かもしか第3ペアが動いていない時が多く、リフトがやや混雑する時もありますが他のコースとの変化を求めるときはこの斜面を滑っても面白いでしょう。

※ 動画は画像をクリック

 日影コース
 最大斜度35度 平均斜度15度 距離935m
かもしか第2ペア沿いの未圧雪急斜面がこの日影コースです。

筆者がこのコースに入ったときはかなりの荒れ荒れバーンとなっており雪質もかなり緩んでいたため難易度の高いコースとなっていました。

ハイシーズンならば未圧雪パウダーが楽しめるコースでもありますね。

また下部はフラットな中斜面ですので上部で小回り、下部で大回りと変化に富んだ滑りが楽しめます。

尚、最下部では岩岳沢コースと合流するため減速に心がけましょう。
どちらもスピードが出るバーンとなっています。

駐車場・その他
駐車場はベース付近に1500台のスペースあり。
アスファルト敷きなので車がドロドロになることはありません。
また駐車場の近辺には岩岳の湯もありますので帰りがけに立ち寄ることをお勧めします。
アクセスでの難所は白馬エリアは特にありませんので気軽に来場できますね。

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