ヤマボクワイルドスノーパーク
長野県上高井郡高山村大字奥山田字山田入 TEL 026-242-2505 公式サイト
基本データ
 規模 中規模 (30ha)
 コース数/リフト数 コース16/2 1
 Top−Baes (標高差) 1750m-1550m(300m)
 最大滑走距離/最大斜度 2000m/38度
 主体コース 中急斜面
 お勧めの対象 中上級スキーヤー・ボーダー
当日データ 2011/1/29(土)
 天候 快晴
 積雪量 190cm
 雪質 パウダー
 混雑/リフト待ち クリスチャニアに混雑/第1リフト5分
 アクセス道路状況 全行程圧雪
 リフト料金(通常土日1日券) 大人3500円 シニア3000円 子供2500円
スキー場ミシュラン (評価は全面滑走可能の通常営業時が基本)
(1〜40★・41〜50★★・51〜70★★★・71〜80★★★★・81〜100★★★★★)  ★★★
規模 コース 自然 リフト 施設 アクセス 駐車場 キャスト +−
加算
合計
面積
(7)
急斜面
(7)
中斜面
(7)
緩斜面
(7)
コース幅
(5)
連続
滑走
(5)
雪質
(7)
積雪量
(5)
コース
混雑度
(7)
眺望
環境
(6)
配置

(5)
待ち
時間
(7)
リフト
料金
(7)
セン
ター
(3)
レスト
ラン
(3)
トイレ
(3)
ICの距離
除雪状況
(3)
料金
除雪

(3)
基本
姿勢

(3)
特別 100
3 4 3 4 5 2 6 3 5 5 3 5 3 1 3 1 1 1 3 0 61

どんなスキー場?
全国的にも日本一の長距離コース「タコチコース」で有名なヤマボク。
そのポテンシャルは単にタコチコースだけではなく、スキー場全体が非常に滑走充実度の高いコースが揃っている。

来場前は筆者もタコチコースしか頭になく、一般コースは小さなエリアしかないと思い込んでいた。しかしながら目の前にした各コースは整地された中斜面、パウダー三昧の急斜面、オフピステのツリーランコースと多彩な顔を持っていた。

また自然環境に優れたスキー場であり、昨今の整備されすぎたスキー場とは一線を画す。

中上級者向きのスキー場ではあるがやはり一度は来場してもらいたいスキー場だと感じました。

また、話のネタ程度に「タコチコース」を滑るのもいいと思うが過度な期待は禁物であり滑走するならば高い料金のツアーは避けてもらいたい。
よほどのガスに撒かれない限り迷うことは考えにくいコースで、後から後悔するに違いないからである。

 ベースからの各コース
今回の来場はタコチコース野滑走をメインに考えたため、車は滑り降りる山田温泉キッズスノーパークに停めバスでヤマボクまで上がってきました。

来場して間もなくリフト運行の時間となりタイミングが非常に良かったです。

左写真はベースからクリスチャニアやヴァルト方面を眺めています。

適度に立木を残したスキー場の雰囲気は非常に良い。

来場する前の想像とは違いゲレンデもかなり楽しめそうなスキー場であることが確認できました。

 クリスチャニア
 最大斜度25度 平均斜度20度 距離700m
さて朝の一本目は整地された中斜面のクリスチャニアからです。

遠くに長野市内を眺望できる眺めのいいコースです。

オフピステがメインのヤマボクでも綺麗にピステンが掛った中斜面が存在するのに驚かされました。

滑走距離、斜度ともに大回りに適した最高のカービングバーンです。
コース幅もワイドでありハイスピードで飛ばすスキーヤーが朝から大勢押し寄せるコースとなっていました。

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 ヒルシュ
 最大斜度23度 平均斜度12度 距離600m
 
第1ペアリフト降車後に滑りだす緩斜面です。
ヴァルトを大きく回り込む尾根の緩斜面で、コースの終わりは第2リフト降車位置となります。

第1リフトを利用して滑れる緩斜面であり。初級者にお勧めするコースですね。
尚、コース途中何処からでもヴァルトに滑り込みができる。

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 ボーゲン
 最大斜度23度 平均斜度18度 距離700m
 
ヒルシュが終わり大きく左へ回り込むとこのボーゲンがスタートする。

このコースも素直な緩斜面であり、ゲレンデスペックの斜度を感じさせるところはほとんどない。

体感的には10度程度の斜度がコース後半までずっと続き、難易度は低めのコースとなっている。
名前の通りにボーゲンで滑るのに適したコースと言えよう。

尚。上記のヒルシュと合わせての滑走で1300mほどの緩斜面滑走ができる。

ゲレンデ整備は丁寧であり。初級者でも恐怖心を抱く部分はない。

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 ヒルズ
 最大斜度20度 平均斜度15度 距離600m
 
オフピステ自慢のヤマボクです。 そんな自然のままのコースは至る所に広がっている。

先ずは第2ペアリフト左右に広がるヒルズを滑走します。
斜度は非常に緩やかで自然の起伏があり中級者でも楽しめるオフピステである。

またコースは立木が多くコースどりは多彩。ツリーランの醍醐味が味わえるコースでもある。
筆者は朝一では入っていないのですがまだまだノートラック部分が多く残されており楽しめる時間も長いコースとなっている。

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人気のキッチンコンパスです。
噂で聞いていたのでお昼はここで食べようと11時ごろに来てみました。小じんまりしていましたが美味しいものが食べられそうな予感・・・
中に入ると沢山のお客さんで満席状態でした。とても単独で入れる状態ではなく食事をあきらめた次第です。
キッチンコンパスのメニューは北欧風料理がメインですがピザや豚肉の角煮ごはんなんてものもあります。
メニューなりのお値段でしたが、食べてみたかったな〜

ここヤマボクにはセンターハウスは存在しません。よって食事は数件のレストランや食堂が周りにありますのでそこで取る必要があります。
写真は「Red Wood Inn」です。
Red Wood Innのメニューも多国籍。
ピザやパスタのイタリアンがあれば、「国産黒毛和牛の秘伝モツ煮込定食」なんてのもあります。
こちらは昔ながらのゲレ食ですね。ラーメンやカレー、うどんといった定番メニューが食べたければ迷わずこちらをお勧めします。

 シュテムクリスチャニア
 最大斜度12度 平均斜度10度 距離600m
ヒルズコースを大きく回り込むような形で圧雪されたコースが整備されている。
大きな波がコースに変化を与えているため中級者にも十分に楽しめるコースであり整地コースにありがちな単調さはない。

林間コースの割にはコース幅が広く大回りが楽しめるコースとなっています。
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 ルッキーチロル
 最大斜度38度 平均斜度30度 距離450m
さて第3リフトに乗って最上部のエリアにやってきました。

最上部はヤマボクの真骨頂、オフピステの急斜面があちこちに存在する。

先ずは第3リフト沿いのルッキーチロルからの滑走です。流石にお昼近くになるとコースは荒らされ放題でノートラックは皆無となっていました。

荒れた急斜面はそれだけでかなりテクニカルなコースとなっており一部コブも発生し始めています。

上級者の滑走意欲を掻き立てるバーンであり、450mと短めながらノンストップでの滑走にチャレンジしてもらいたい。

 ペピ インスブルック
 最大斜度38度 平均斜度30度 距離450m
ルッキーチロルと林を隔てた平行するコース。
難易度も殆ど変らずこちらのコースもテクニカルな未圧雪急斜面です。
コースの荒れ具合はルッキーチロルよりは幾分少なく、荒地が苦手な場合はこちらを滑走する事をお勧めしたい。

真っ直ぐ滑ればシュテムクリスチャニアに滑る込むことになり滑走距離としてはロングコースとなる。

来場時は上部雪面にクラックが入っており雪崩れの危険性もあるコースと思われるが、そこがワイルドスノーパークのワイルドたる所以か?
第3リフトを繰り返して利用するエキスパート専用コースである。

 パノラマコース
 最大斜度10度 平均斜度5度 距離2800m
スキー場最上部から滑りだす尾根沿いの緩斜面です。ここヤマボクの最長滑走距離を誇るコースであり、単なる緩斜面ではなくウネリ、ウエーブ、落ち込み、など変化に富んだ内容で以外にも楽しめるコースとなっている。

またこのコースから各急斜面への枝分かれもありコース取りも自分のお気に入りと組み合す事ができる。

コース名の通り滑走しているとコース右側に長野市街地のパノラマも広がり眺望のいいコースとしても人気が高い。

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 バンプス
 最大斜度25度 平均斜度18度 距離200m
パノラマコースから枝分かれする極短いコース。
パノラマコースをちょうどショートカットするようにつけられたコースでパノラマを中心に滑るときには変化があって面白い。

特に目立った特徴はないが、コブになりやすく初中級者ではややたじろぐ部分ではあるがコブの練習には適しているのではないだろうか?

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 バレー
 最大斜度28度 平均斜度15度 距離1000m
パノラマコースから枝分かれする未圧雪のコースです。
難度はルッキーチロルやベビインスブルックほどではなくコース中間からはワイドな中斜面が広がりパウダー滑走に慣れていない方にはうってつけの練習バーンとなるでしょう。

左写真を見てもお分かりのように滑走者が少なくコブ斜面にはならない。またコースサイドにはまだまだ手つかずのノートラック部分も残されており深雪を楽しめる時間も他のコースに比べ長いようである。

雪質もよく雪と戯れるならばこのコースをお勧めします。

※ 動画は画像をクリック

 ヴァルト
 最大斜度25度 平均斜度20度 距離700m
ヒルシュの尾根のどこからでも入り込める未圧雪コースがこのヴァルトである。
立木の中を滑るツリーランコースで変化に富んだコースで人気も高い。

またオープンバーンであり各リフトからは丸見えのコースであり視線が痛いコースでもある。

このコースはコース幅がかなりワイドであり、同じコースの中でも入り込む位置によって難易度や雰囲気ががらりと変わり何回も変化に富んだ滑りが楽しめるのも特徴である。

 タコチコース(入口)
 最大斜度15度 平均斜度8度 距離13000m
各ゲレンデを滑った後にいよいよ、今回のメインイベント、タコチコースに足を踏み入れることとする。
先ずこのタコチコースはスキー場管理エリアとは違いリフトはなく自然のなかを13kmも滑るツアーコースです。滑走は自己責任となることを覚えておこう。またこのコースを滑走するにはフリーでも500円、スクール主催のツアーに参加する場合は2500円の料金が掛るが、上記でも記載したようにリフト代以外に2500円を払うのはもったいない、滑走する場合はフリー滑走で十分と思われます。

さて筆者はこのタコチコースが初めての滑走のため、単独でのフリー滑走は少々不安でありスクール主催のツアーが出発した後に追いかけるようにして滑りだした。

左写真はタコチコース入口です。結果的にはこの入口部分を間違えなければコース全体で迷うことはない。

※ 動画は画像をクリック

 タコチコース(中間)
 最大斜度15度 平均斜度8度 距離13000m
タコチコースも中盤まで滑るとその内容が把握できました。

基本のコースはジグザグに走っている道路です。
そのジグザグのコースのど真ん中に一本のストレートコースが串刺し風に走っていると言えばおわかりになれるだろうか?
少々肩すかしをくらった感じさえ思えるコースでした。

圧雪はないと思っていたコースはまるでゲレンデの迂回コースと思われる内容。
もう少々ワイルドなコースかなと思っていました。
話のネタには滑っておくべきと思いますが一回滑れば二度目はないコースですね。そのあたりは動画を参照してみてください。

 ・動画 1
 ・動画 2
 ・動画 3

駐車場・その他
駐車スペースはさほど大きいスキー場ではありません何か所かに分かれて点在しています。また山田温泉からは山岳路となるため運転に不安な人は山田温泉スキー場に車を停めバスで来場することをお勧めします。
タコチコースを滑るならばなおさらヤマボクまで車で上がらない方がいいでしょう。

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