ウインザースノービレッジ
北海道虻田郡洞爺湖町清水原 TEL 0142-73-1111   公式サイト
基本データ
 規模 小規模 (20ha)体感
 コース数/リフト数 コース4/1、2
 Top−Baes (標高差) 不明 (394m)
 最大滑走距離/最大斜度 1650m/30度
 主体コース 中緩斜面
 お勧めの対象 初中級スキーヤー
当日データ 2011/1/22(土)
 天候 曇りのち晴れ
 積雪量 90cm(目測)
 雪質 パウダー
 混雑/リフト待ち 滑走者なし/リフト待ち皆無
 アクセス道路状況 全行程圧雪
 リフト料金(通常土日1日券) 大人3150円 シニア3150円 子供2100円
スキー場ミシュラン (評価は全面滑走可能の通常営業時が基本)
(1〜40★・41〜50★★・51〜60★★★・61〜80★★★★・81〜100★★★★★)  ★★★
規模 コース 自然 リフト 施設 アクセス 駐車場 キャスト +−
加算
合計
面積
(7)
急斜面
(7)
中斜面
(7)
緩斜面
(7)
コース幅
(5)
連続
滑走
(5)
雪質
(7)
積雪量
(5)
コース
混雑度
(7)
眺望
環境
(6)
配置

(5)
待ち
時間
(7)
リフト
料金
(7)
セン
ター
(3)
レスト
ラン
(3)
トイレ
(3)
ICの距離
除雪状況
(3)
料金
除雪

(3)
基本
姿勢

(3)
特別 100
3 2 3 4 3 3 3 2 7 6 2 7 1 0 1 3 2 2 3 1 58

どんなスキー場?

20087月、G8洞爺湖サミットが行われたウインザーホテルにあるスキー場それがウインザースノービレッジです。国内数多くのホテルがありますが、その頂点に立つといっても過言ではない、クオリティーとサービス内容の高さが際立つリゾートホテルです。
そのサービスを受ける場合には多額の料金が必要となることを付け加えておこう。
さて肝心のスキー場というとゲレンデは2つのエリアに別れる。ホテル目の前に広がる白樺林の中の緩斜面、これはホテル宿泊者専用ゲレンデで一般ビジターは基本的に
利用ができない。ビジターが利用できるのは洞爺湖側から延びるゴンドラ沿いのコース。
このゴンドラコースは標高差もかなりありそこそこ滑り応えのあるコースといえるでしょう。
このスキー場はビジターの来場が極端に少なく、尚且つホテル宿泊者の大半は目の前にゲレンデがあっても滑らない方が大半でスキー場としての役割はあまり意味の無いものとなっています。
無論ビジター側のゴンドラは空で回す状態で筆者が来場したときもゴンドラ乗車の際には部屋番号を聞かれ、名前まで伝える始末。最終的にビジターである事を伝えるとようやく理解してくれました。
ただ、その後のサービスについては流石ウインザーここまでやるか?という内容で、メインのホテルに宿泊した場合はどんなサービスが待っているのか本当に宿泊したくなるホテルでした。
下記にそのあたりの内容を記載したいと思います。
スキー場としては並であっっても本当のリゾートを感じられる場所です。資金に余裕のある方は是非とも来場してもらいたいホテル&スキー場です。


 アクセス道路
今回はギリギリまで来場を迷いましたが、今回行かなければ行ける機会がかなり遠のくと考え一旦は通り過ぎた道を数キロ戻りこのウインザースノービレッジを目指しました。

予定にはない行動でしたので、当スキー場は記憶の中での位置思い出しながら車を走らせたわけです。

先ずは何しろ、G8、先進国首脳会議が開かれたザ・ウインザーホテル洞爺を目指せばスキー場はその隣にあると思い込みホテルまでまっしぐら!

途中のアクセスは降雪などもありかなりバンピーで運転に気を遣いましたがホテルの案内が出て車をその方向に走らせた途端、除雪の状況が一変しました。
左写真のように雪玉ひとつ転がっていないアスファルトのような丁寧な除雪です。今までガタガタしていた車もぴたっと振動が止まったのにはちょっとビックリです。ホテルに到着する前にウインザーのサービスは始まっているようです。

 ホテル正面
そんな道路を登りつめた高台(山です)の頂上にこのホテルは立っています。
さてスキー場は何処にあるのかな???
周りを見てもそれらしきエリアが確認できない。思い切ってホテルに入って聞いてみようかな?と思ったのですが、どうしても見えないバリアに侵入を阻まれてしましました(笑)

誰もいないんですよね外には。 仕方なくレンタカーの古いカーナビで検索してみると、いやいやあるじゃないですか〜
でも入口が全然違いました。洞爺湖の湖畔道路側から入る道がありました。

あわてて引き返す羽目になりましたが、ここまで来たのも話のネタになったかな?なんて自分に言い聞かせました。

それにしてもマジで重厚な雰囲気で本物のリゾートホテルの匂いがプンプンしてきます。

 サミットキャビン 
さて大分時間をロスしてしまいましたがようやくゴンドラ側のスキー場ベースに到着しました。
到着してすぐに駐車場所に迷ってしまいましたが適当なスペースに車を停めた次第ですがゴンドラ駅舎真下は流石にシャッターとなっていて停めることはできませんでした。写真の車は従業員のものだよ思われます。
ゴンドラ駅舎の名前はG8 サミットキャビンだそうです。2008年以降に変えたんでしょうね。
そんなことを思いながらスキーを担いで駅舎まで行きリフト券を購入しようとチケセンを探したんですが何処にもありません。っていうか人が全く居ないんです。幸いにも空のゴンドラは動いてるんで営業はしているようなんですが、ちょっと困って駅舎の中に入ると従業員の方が2名居られました。
局「あの〜ゴンドラ乗りたいんですけど何処でチケット買えばいいんですか」
従女「・・・・」男の人に相談しに行っちゃいました。
従男「ゴンドラの乗車ですか?」
局「そうなんですけど、どうすれば乗れるんですか?」
従男「ゴンドラ往復で1500円になります」
局「あの〜スキーなんで下りは要らないんですけど」
従男「それなら2回乗れますが、1日券もありますが如何されますか?」

値段3150円との事でしたが、そこまで長時間滞在するわけでもないのでゴンドラ券のみの購入としました。

 旧リフト 
続き

お金を払おうとすると・・・

従男「料金は上で頂きますのでそのままお乗りください」「上には連絡しておきます」


妙なシステムだな〜 明らかに来場者が居ないことが分かるスキー場でした。

左写真は以前阿多であろうリフトの残骸です。
ウインザーの名前があるのだから撤去してもらいたいな〜

 スタッフの方々
さてゴンドラに乗車して先ほどのウインザーホテル横までようやく到着しました。
到着すると、左写真の赤いジャケットの女性がスキーを持ってくれて出口まで誘導してくれましたが流石にここで無賃乗車もできず・・・

局  「あの〜下の方がお金は上で払うようにと言われたんですが」
赤女 「・・・・」 ああ〜どっか行っちゃった。めちゃくち手際が悪いというかこんな客はほとんど来ないんだなと思わされる
従女 「ありがとうございます。お名前を頂けますでしょうか?」
局 「えっ!名前ですか?××ですけど」
従女 (何やらノートを見だしている)「失礼ですがお部屋番号は何号でしょうか?」
局  「部屋ですか?いや〜ビジターなんですが」
これでようやく当方が何者か理解してくれたようで、黒コートの男性にバトンタッチ!
こんなに手間が掛り名前まで聞かれたゴンドラ乗車は初めてでした。下の係り員は本当に連絡したのか??
でも女性の従業員がめちゃくちゃ綺麗だったのでついニヤニヤしてしまった。(笑)

 コース詳細
さて料金もようやく支払やっと滑り出しができると思ったらゴンドラ駅舎にゲレンデの地図とコーススペックが張り出されていました。
どのインターネットサイトにも表示が無い貴重なデータです。写真を撮らないわけにもいかずパチパチ撮っていると、後ろから先ほどの男性従業員が声を掛けてきました。
従男 「今日は生憎のお天気で眺めはあまり良くないので残念ですね」
   「普段ですと内浦湾が眼下に見えるんです」
局 「ん〜残念ですが天気ばかりは仕方ないですね」
   「失礼ですが何方もゲレンデに居ないようですがいつもこのような感じなんですか?」
従男 「はい、当ホテルをご利用のお客様はあまりスキーをされないのです」
    「またスキーをされる方が居られても初心者の方々が多くゴンドラを利用される方は殆ど居られません」
従男 「如何ですか?今日は何方も滑られていませんので、本来ならばお滑り頂けませんがこちらのゲレンデもお滑りになりますか?」
局(ドキ!!!宿泊者専用ゲレンデは滑れないものだと思っていたのに超ラッキー!!)
局 「ありがとうございます。全国のスキー場を廻ってスキー場のレポートをWEBで紹介しているスキー場情報局と申しますが滑れないものだと思ってましたので本当に嬉しいです。
従男「はい存じております、お好きななように見て回ってください」
局 (認知されていた(涙))

 ウチウラベイA
 最大斜度12度 平均斜度8度 距離500m
続き

従男 「それでは滑り終わった後こちらまで送らせるように手配しておきますのでお楽しみください。

局 (送らせる??)
  意味はよくわからなかったけど、諦めていたゲレンデを滑ることができて有頂天です。

さて左写真がそのホテル宿泊者専用ゲレンデとなります。
ゲレンデとしては正直、雰囲気のいい緩斜面でしかありません。コース整備は丁寧で初心者が滑走するには最高のゲレンデだと思いますがそれ以外の人にとってはあまり楽しめるコースではないでしょう。
一番上にコースマップを掲載していますが、昔はこのエリアだけでなく数多くのコースがあったようですが現在では3コースのみが営業している内容となっています。

※ 動画は画像をクリック

 ウチウラベイC
 最大斜度13度 平均斜度6度 距離550m
こちらのウチウラベイCコースもAコース同様の緩斜面で大きな変化はありません。また各コースにはネットの仕切りがありますが、その高さが低く初心者に圧迫感を与えない配慮がされているようです。

白樺の立木が残された雰囲気の良い林間コースとなっています。

滑走距離がもう少し長ければもっといいゲレンデだと思うのですがどの緩斜面も500m前後の距離しかありません。

 マリン2 665m

当、ウインザースノービレッジはビジター側のゴンドラ一基と宿泊者専用ゲレンデにペアリフト二基の内容となっています。
ビデオを撮影しながらの滑走はあっという間に終わってしまいました。

左写真は長い方のペアリフト、マリン2です。
滑走者が居ないため動いていなかったリフトは筆者が滑りだすと運行を開始してくれました。

局 「私のためにわざわざ動かしてくれてありがとう〜」

・・・リフト降車場が近づくにつれて次のマリン3が見えたのですが誰も居ない、リフトも動いていない。
もしかしてリフト1本分歩くのか???
でも滑られてもらっただけいいっか、そんなことを思ってペアリフトを降りると・・・

 お出迎えのモービル
続き

モービル男 「お待ちしておりました、スキーをお脱ぎください」
局 (ここで初めてわかりました「送ります」の意味が)
またまた感動!1500円しか払ってない筆者に対してここまでするか??
普通のスキー場では考えられないサービスです。

筆者も恐縮しきりでモービルにまたがり上まで送っていただきました。スノーモービルの運転は非常に丁寧で、後ろに乗せているスキーを気遣い何度も後方を確認しながらの運転でした。

上部に到着すると、この方はスキーの板を雪面に並べてくれて、膝まづきながら当方のブーツの雪を払ってくれてスキーを履かせてくれました。

このサービスを2度、3度と利用することはとても気が引けるため一度で遠慮しておきました(^_^;)

まるでお殿様扱いです。
普段安いビジホばかりで本当のリゾートというものを知らなかった筆者にとってかなりのショックでした。

 内浦湾
スノーモービルで送っていただいた後、ゴンドラのスタッフの方とお話することが再度できましたので丁重にお礼を言いその後は本来のビジター側のコースを2本滑らさせて頂きました。

また、天気のほうも徐々に回復傾向にあり、いままで全く見えなかった眼下の内浦湾もその姿を現してきました。

このホテル&スキー場はこの上ない立地条件に立てられたんですね。
よくこんな場所が見つかったものだと感心してしまいます。


筆者が受けたサービスは単にリフトを動かし、スノーモービルで送迎して頂いただけのことなのですが、スタッフの動きや細心の注意を払い来場者に接する姿勢に改めて感動を受けた次第です。


 洞爺湖

宿泊者専用ゲレンデからはこの洞爺湖は見えません。
ゴンドラ側のコース、レイクトーヤからの眺めとなりますが、湖からの距離が非常に近いことが判りますよね。

このウインザーホテルの部屋は上記の内浦湾かこの洞爺湖のどちらかが必ず見える部屋となるそうです。
また連泊した場合希望があれば部屋をチェンジしてくれるサービスもあるそうです。

基本的に宿泊される方は三ツ星レストランで食事をとり、スキーをする場合は近隣のルスツリゾートまで送迎バスが出ているのでそれを利用するとか。
そんなホテルなんですね。

となればますますこのゴンドラ側のコースが不要になってきそうな予感です。

 レイクトーヤ(上部)
 最大斜度30度 平均斜度13度 距離1650m

さてさて前置きが大分長くなってしまいましたが、今回のメインコースは左のレイクトーヤとなります。

コースとしては1650m。ゴンドラ一本分の滑走距離があります。前半はコース幅のやや狭い緩斜面、途中に落ち込みがあって、後半はワイドな中斜面でゴンドラ乗り場に到着します。

コース的には特徴のある部分は少なく、ヘアピンカーブが連続するところあり正直楽しさに欠ける内容です。

本来ストレートに滑り降りれるコースが存在すればダイレクトに標高差を満喫できるのですが、それを作るには大規模に立ち木を伐採しなければならずホテル側からの景観を損ねる可能性もあるため現実的には無理な話でしょう。
まして滑走者が殆ど居ない現状ではクローズの危険性まであるゲレンデですね。
このスキー場のメインコースはやはりホテル側の緩斜面だと思います。

※ 動画は画像をクリック

 レイクトーヤ(下部)
 最大斜度30度 平均斜度13度 距離1650m

筆者の思いが通じたか天候が回復してきました。
青空も広がってきて非常に清清しい雰囲気です。左写真はレイクトーヤの後半のコースです。
圧雪は部分的ではありますがそれでも大回りをする十分な幅が確保されています。来場はお昼頃でしたがご覧のように誰も滑っていないゲレンデです。
写真上部の急な部分は斜度30度ほどで上部に立つとそこそこの斜度感はあります。
この部分の滑走距離が短いのが難点ですが、リフトがありませんのでおいしい部分だけを滑ると言う訳には行かないコースとなっています。

※ 最後にゴンドラ2本を滑走してこのウインザースノービレッジのレポを終了しましたが、ゲレンデとしては正直滑走充実感の得にくいところではありますがホテルを含めたリゾートスキー場という観点から見ると非常に再来場してみたい場所であります。
こんなビジターのために上記のサービスを施してくれたホテルの本来のサービスを是非とも体験してみたいですね〜
軽いショックを受けてスキー場を後にしました。

残念ながらウインザースノービレッジにはスキー場の施設はありません。よってゲレ食などというものも存在しないのです。でも唯一ゴンドラ下にピットレーというピザレストランがあります。(無論経営はホテルとは別)
来場者が殆ど居ないスキー場の下でよく経営が続くかと思ってしまいます。
もしかしてゴンドラでホテルに出前でもしてるんですかね?店内を覗かせて頂きましたが、ウディーな雰囲気で小さいながら落ち着けそうなレストランです。
メニューです。
ん〜高い!!
時間もお金もないので食事はパスさせてもらいました。(泣)

駐車場・その他
ゴンドラ側の駐車場はピザレストラン、ピットレーの前に数ヶ所ありますが、何も停まっていない時は車を置くのに少々戸惑ってしまいます。
筆者も訳がわからず停めたのですが、帰り時間には写真のように別の車が2台停まっていました。滑走中はパトロールの方1名に会っただけなので、客の車ではなさそうですね。
尚、このスキー場への来場は国道230号線からとなりますので間違えないように。

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