蔵王温泉スキー場
山形県山形市蔵王温泉 TEL 023-694-9328   公式サイト
基本データ
 規模 大規模 (186ha)
 コース数/リフト数 コース26/R4、Q4、T3、W28、S2
 Top−Baes (標高差) 1661m-780m(881m)
 最大滑走距離/最大斜度 9000m/38度
 主体コース 中緩斜面
当日データ 2009/4/5(日)
 天候 晴れ
 積雪量 160cm
 雪質 湿雪
 混雑/リフト待ち なし/なし
 アクセス道路状況 ほぼ全行程ドライ
スキー場ミシュラン (1〜40★・41〜50★★・51〜60★★★・61〜80★★★★・81〜100★★★★★)  ★★★★
規模 コース 自然 リフト 施設 リフト代 アクセス 駐車場 キャスト 合計
面積
(8)
急斜面
(8)
中斜面
(8)
緩斜面
(8)
コース幅
(7)
連続
滑走
(7)
雪質
(7)
積雪量
(5)
コース
混雑度
(5)
眺望
環境
(7)
配置

(3)
待ち
時間
(5)
セン
ター
(3)
レスト
ラン
(3)
トイレ
(3)
1日券
(3)
ICの距離
除雪状況
(5)
料金
除雪

(3)
基本
姿勢

(3)
100
8 5 8 8 7 5 4 4 2 6 1 2 1 3 2 1 3 1 2 73

どんなスキー場?
その規模は南東北最大で、全国でも最大級名のスキー場それが蔵王温泉です。
このスキー場の名物はなんと言っても青森トドマツにできる樹氷ですね。
他の東北でも小規模のものは見ることはできますが、蔵王にできる樹氷の規模は広大でありこの樹氷を見るだけでも来場する価値は十分にあると言えるでしょう。
また、スキー場の下部は温泉街、古き良き時代の「日本のスキー場」の代名詞になるような景観であり、ほのぼのとした雰囲気が大好きなのは私だけであろうか?
滑走する各コース、ゲレンデは巨大であり1日ではとても全コースを滑ることはできない内容ですね。
やはりここ蔵王温泉に来るのであれば、連泊して全てのものを体感するのがベストではないでしょうか?
さて、滑走するコースは中緩斜面が中心です。難易度の高い急斜面は横倉ゲレンデや大森ゲレンデに集中しており中央側は初中級者には天国といえる斜面が揃ってますね。
広大なゲレンデ、コースの繋がりにやや難がありますが、ツアー的要素と考えればまたそれも楽しいのではないでしょうか?

天気の悪い日が非常に多く、晴れ間の樹氷を見られることは極々少ないですがそれでも蔵王、やっぱり一度、いやニ度は訪れたい。

 ザンゲ坂 (樹氷原コース)
 最大斜度27度 平均斜度5度 距離8000m
広大な蔵王温泉を一日でレポートしようとするとかなり効率的に各ゲレンデを回らなくてはならないです。

そんなことで攻略方法を考えた末に先ずは山頂を目指すことにしました。
ハイシーズン中は山頂へのロープウエイは整理券を配布する混雑振りでそう何度も山頂へ行くことはできないのですが、流石に4月に入ると来場者はかなり少なめであり容易にロープウエイに乗り込むことができました。

来場時の山頂付近は強風が吹き荒れて天気は最悪です。
左写真は樹氷原コースザンゲ坂入り口ですが、1月〜2月はいつもこんな天気が続く蔵王ですね。

このザンゲ坂、コース的には幅の狭い中斜面なんですが、いつも視界がこんな調子なんでまともに滑走するのが困難なコースとなっています。

距離は極々短いので横滑りで突破できる部分ですね。

 大平コース
 最大斜度25度 平均斜度14度 距離4000m
朝方の上部は視界が悪く、なかなか予定通りのコースを回ることができません。 この辺りが蔵王攻略の最も重要なポイントなのでしょうか?

そんな天気に悩まされ比較的に視界のいいサンライズ方面を目指し大平コースへと突入して行きます。

この大平コースはパラダイスゲレンデからスタートして、サンライズゲレンデに至る4000mの尾根の中緩斜面です。
急な部分はなく初級者でもロング滑走が楽しめるコースとなっており、蔵王温泉でお勧めできるコースですね。

それにしてもハイシーズンでは考えられないほど空いているのが怖いぐらいです。

※ 動画は画像をクリック

 上の台ゲレンデ
 最大斜度17度 平均斜度12度 距離650m
 
サンライズゲレンデを通り過ぎて上の台ゲレンデへとやってきました。

ここ上の台ゲレンデは温泉街の端にあるゲレンデで広大な中緩斜面が魅力です。

またベースにはスキーセンターの施設もあり、ファミリーには利用しやすいゲレンデとなっていますね。

来場時はリフト待ちもなく快適な環境でしたが、ハイシーズンには多くの滑走者で非常に賑わいをみせるゲレンデでもあります。

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 ダイヤモンドバレー
 最大斜度19度 平均斜度10度 距離700m
 
蔵王スカイケーブル降車後、目の前に広がるゲレンデがダイヤモンドバレーとなります。

コースは幅の広い中斜面がメイン。ピステンの丁寧さが売りの滑りやすいコースです。

他のゲレンデからは完全に独立したこのゲレンデは比較的に静かな佇まいを持っています。

蔵王に来て混雑を避けたい場合はこのゲレンデで滑るのも一案でしょうか?

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 中央ゲレンデ
 最大斜度35度 平均斜度21度 距離630m
 
蔵王中央ロープウエイを降車して最初に滑り出すのがこの中央ゲレンデとなります。

ベースの三五郎小屋からは大きな音量でヨーデルが絶えず流れておりこのゲレンでの雰囲気をかもし出しています。

コース内容はバリエーションは多彩。
リフト沿いの斜度がある部分にはラインコブが発生(作られた?)しており上級者の技術披露の場としてにぎわっています。

コブのラインを離れれば綺麗にピステンのかかった中斜面でカービングが楽しめ、初級者には大きく回り込む幅の広い緩斜面が用意されているのもうれしいですね。

グループでの来場にはお勧めできるゲレンデであり、ここを基点に動かれるのも面白いかもしれません。

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 中央ゲレンデBコース
 最大斜度15度 平均斜度12度 距離650m
 (数値は体感) 
こちらは中央ゲレンデの緩斜面部分となります。
非常に綺麗にグルーミングされていて滑走者も少なく初中級者にはかなり楽しめるゲレンデではないでしょうか?

写真左の林を隔てて急斜面部分とは完全にセパレートされていて途中からの滑り込みもありませんので、落ち着いた滑走ができるコースとなっています。

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 パラダイスゲレンデ
 最大斜度25度 平均斜度16度 距離700m
 
ロープウエイを利用せず、樹氷原コースに出る最も高い位置のゲレンデとなります。

左写真のメインとなるコースはダイレクトに樹氷原コースから滑り込む内容で斜度はキツメの中斜面。
コース整備は良いが、雪質は硬めの時が多く、ハイスピードなコースとなっています。

またコース自体は平ではなくやや凹んだ内容で自ずとラインは中央に寄り気味となります。

ロープウエイの混雑が激しいときはこのゲレンデから樹氷原に入るといいでしょう。

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 樹氷原コース
 最大斜度27度 平均斜度5度 距離8000m
蔵王温泉といったら先ず紹介しなくてはいけないのがこのコースでしょう。

総延長8qの緩斜面ではありますが、コース名の通りに樹氷の林の中を突き進む一本道は滑走レベルには関係なく必ず訪れていただきたいコースとなっています。

今回の来場は4月という事で流石に樹氷はなくなっていましたが、ハイシーズンには左写真の木々がアイスモンスターに変身した姿はやはり圧巻ですね。
一方コースは最上部のザンゲ坂こそ中斜面ながら、その先は延々と続く緩斜面。特にパラダイス〜ユートピアの上部を通過するあたりは全く斜度がなくなってしまう難コース(?) ボードでの滑走はお勧めできない内容です。
動画でもお分かりのようにボーダーが板を外して歩く姿を多く見受けるのもこのコースの特徴であります。
しかしながらそこまでしてもこのコースを滑る意味があるのでしょう。

右、写真(小)は樹氷の名残ですね。
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こちらが中央ゲレンデに建つ三五郎小屋です。
雰囲気は非常にいい建物ですね。
ここから毎日ヨーデルが流されています。

※ 動画は画像をクリック
三五郎小屋の内部です。
外見とは裏腹に内部は味気ないテーブルとイスが並んでいます。
まぁ〜昔ながらのスキーロッジとも言うべきでしょうか?
こちらは通常メニューとなります。
ややお値段も高めですね。値上げがおもむろに分かる値段訂正は頂けないな〜

アルペンムード漂う小屋なんですが、用意されているメニューは極々当たり前のものばかりで少々がっかり。
やっぱりメニューにもこだわってほしいな〜
カツカレーは極一般的なお値段ですね。
そういえば最近スキー場でジンギスカンを出すところ見かけなくなりましたね。筆者も子供のころ、大人が食べるジンギスカンが美味しそうに見えて指をくわえて見ていた記憶があるな〜
喫茶メニューもやや高めではあります。
まぁ〜悪天候のとき、これで数時間粘られたらお店もやっていけないでしょうけどね。

 百万人ゲレンデ
 最大斜度23度 平均斜度16度 距離600m
筆者が蔵王を訪れるのは何回目であろうか?
訪れたときは必ずといっていいほど悪天候に見舞われ、ここ百万人ゲレンデの規模を体感する事は一度もなかったのであるが、ようやくというか今回初めてこのゲレンデの全容を見ることができました。

素直なコース幅の広い中斜面です。
流石に百万人が一度に滑ることはできませんがコース整備も行き届いたゲレンデであり、大回りで滑走する楽しさを再確認させてくれる斜面ですね。

中級者にはかなりお勧めできるゲレンデです。

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 黒姫スーパージャイアントコース
 最大斜度26度 平均斜度13度 距離1720m
ここもコース幅のワイドな緩斜面です。

蔵王温泉スキー場の各コースの特徴は何と言ってもコース幅の広さではないでしょうか?

ある程度の斜度があってもここまでワイドであるとスピード感も緩みコース難易度も下がるような錯覚になりますね。

このコースも部分的に急なところはありますがターンを大きく取ることにより初級者でも十分に滑走可能なコースとなります。

またコース全域を高速クワッドがカバーしており繰り返しての滑走にもストレスを感じないところがまたお勧めできるポイントではありますね。

※ 動画は画像をクリック

 黒姫クレージートラバース
 最大斜度26度 平均斜度13度 距離1720m
黒姫ゲレンデの上級者向けコブ斜面がこの、黒姫クレージートラバースです。
上級者向けというよりもむしろアグレッシブな中級者に是非ともチャレンジしてもらいたいコースです。

コブはコース全面に張り付いていますが、斜度が思いのほか緩めであり滑走しても余裕が生まれる難易度です。
コース入り口にはちょっと中級者が尻込みする内容の看板もありますが、決して難易度が高いコースではありません。

 大森ゲレンデ
 最大斜度32度 平均斜度12度 距離1540m
蔵王温泉スキー場の最下部に位置するゲレンデです。

全コースがクワッドリフト一本でカバーされており滑走には効率がいいゲレンデとなっています。

左写真は大きなコブが張り付く大森のカベです。
両サイドまでビッシリとコブが並んでおり、コブの大きさも結構育っていて上級者にはかなり楽しめるコースです。

流石にスキー場下部のゲレンデは4月ともなるとコブの谷間では土の露出もあり、おっかなびっくりの滑走となってしまいました。

エキスパート専用コースであり中級者以下は迂回コースの滑走をお勧めします。

※ 動画は画像をクリック(緩斜面部分)

 ユートピアゲレンデ
 最大斜度19度 平均斜度12度 距離400m
樹氷原コース途中から枝分かれし、山頂ロープウエイに向かう時に利用するコースです。

コース幅のある短めのエリアなのだがどうしても連絡路的なイメージしかなく、なかなか繰り返して滑走する人は少ない。

混雑した時には意外と空いているゲレンデであり、またリフトも2本設置されていて利用価値はあるゲレンデだと思いますね。

※ 動画は画像をクリック

 菖蒲沼ゲレンデ
 最大斜度14度 平均斜度10度 距離450m
この菖蒲沼ゲレンデはあまり特徴のあるコースとは言えませんが、広大な蔵王を滑る場合この菖蒲沼ゲレンデが「ヘソ」のような役割を果たしている。

悪天候で迷った場合はこのゲレンデに向かい、次のエリアをめざすといいかもしれません。

※ 動画は画像をクリック

 サンライズゲレンデ
 最大斜度28度 平均斜度14度 距離600m
蔵王温泉ベースに位置するサンライズゲレンデです。
長距離の滑走エリアではないが、コース自体にややウネリを持っていてアクセントがあるため中級者には楽しめるゲレンデとなっています。

来場時の4月では下部のリフト運行は大分終了していますが、滑走にはあまり影響が出ず、逆に空いているコースを独占できるのは嬉しい限りです。

※ 動画は画像をクリック

 中森ゲレンデ
 最大斜度25度 平均斜度13度 距離1160m
蔵王中央ロープウエイ山麓駅の前に広がる中斜面です。

滑走距離も1000mをオーバーしており且つ斜度も上部では25度と急斜面に近いレベルで大回りでのカービングに適したコースと言えるでしょう。

蔵王のベースゲレンデは緩斜面が多いのですが、そんな中でもまぎれもないキツメの中斜面と言えるのはこのコースのもではないでしょうか?

一方このコースの下部には「スキーセンタープラザハイム」もあり非常に便利なゲレンデでもありますね。

ハイシーズンはやや滑走者の多いゲレンデではありますが、筆者も結構好きなゲレンデです。

※ 動画は画像をクリック

 横倉のカベ
 最大斜度38度 平均斜度30度 距離300m
樹氷原コースと同様に蔵王の名物ゲレンデと言われるのがこの横倉のカベです。

コースは38度の急斜面。常に大きなコブで覆われていて下部から眺めると上級者以外の立ち入りを拒むような威圧感さえあります。

シーズン始めでは余りに斜度があるため大量の新雪が降ると雪崩の危険が生じるゲレンデであり、滑走にはやや危険も伴います。

数年前でしたがコース中間に大きなクラックが入りそこから崩れたということもあって長期に渡り閉鎖された事もありました。

筆者はコブ斜面あまり好きではないのですが、この横倉のカベと野沢のシュナイダーは何故か相性がいいんですね〜

反対に八方の黒菱では何時も撃沈されています。(笑)
余談でした。

 横倉ゲレンデ
 最大斜度23度 平均斜度16度 距離1360m
さて同じ横倉ゲレンデでも、横倉のカベの下に広がるこのゲレンデはコース幅がかなりワイドな緩斜面です。

蔵王の数少ないナイター営業もされるゲレンデでもあり、何時も沢山の人でにぎわいを見せる、蔵王の顔のようなエリアであります。

シーズン中はかなりの混雑を見せ、リフト待ちも週末には長蛇となりますが、このゲレンデを好む滑走者は絶えない状況ですね。

筆者はあまり近寄らないゲレンデでもあります。

※ 動画は画像をクリック

駐車場・その他
蔵王の駐車場はほとんどで土日祝日は有料1000円が徴収されます。便利なのは中央ロープウエイ駅舎下と横倉の駐車場です。しかしながら筆者がお勧めするのはズバリ黒姫駐車場ですね。
朝一ロープウエイが動く前に黒姫第一クワッドを利用して蔵王ロープウエイ山頂線に滑り込めば確実に整理券なしで地蔵山山頂に立つ事ができ樹氷原コースを滑って再度山頂線ロープウエイの乗り場に来ればどんなに混雑していても2回はロープウエイ山頂線に乗る事ができます。 お試しあれ。