天元台高原スキー場 (山形県)
本文へジャンプレポート日 2006/4/1 

米沢市から30分程度の距離にある当スキー場はグランデコとちょうど背中合わせの位置にあります。
トップの標高は1800mを超え、雪質はすこぶる良質で筆者が訪れた4月1日においてもバツグンなパウダースノーを味わえた。
また自然環境が非常に保たれており、木々に積もった雪は幻想的な雰囲気を与えてくれます。
ゲレンデ構成は中小規模で、比較的に中斜面が主体、整地の行届いた斜面のファーストトラックは非常に気持ちのいいものですね。
また当スキー場の特記しておきたい事項にキャストの対応の素晴らしさがありまます。
機械的な挨拶ではなく、会話ができそうな挨拶には本当に関心しました。

一方、このスキー場のネックはそのアクセスの悪さにあるでしょう。一部道路が整備されたとは言え、圧雪のワインディングロードの長さ、道幅の狭さは雪道運転に慣れた者でも、あまり気持ちの良いものではありませんね。また施設面の古さも目立ってきました。
営業的に難しいとは思いますが、駐車場の整備やロープウエイ駅舎の整備等が望まれます。

旅の足跡

前日各地で大雪が降ったとの情報で、ややアクセスの遠い天元台を今回は選択しました。
金曜日の23:45に出発!しかしながらこれが裏目にでたようです。
今回も下道でのアクセスでしたが、那須を過ぎたあたりで猛烈な眠気に襲われ、もうフラフラ状態で運転。流石にこのままでは事故を起こすと考え少々仮眠。のつもりが起きたら既に6:00!
慌てましたね〜。急遽白河から東北道を利用して福島飯坂ICで下車しました。
天元台まではこの時期ですからオールドライで走行できるかな?なんて思っていたんですが、途中の栗子峠では思わぬ全面圧雪状態で少々ビックリです。
米沢市内を経由してスキー場への到着は8:00頃でした。
第一便のロープウエイには間にあいませんでしたが、それでも朝の混雑もなく上部へ楽に行く事ができました。
さぁ〜滑るぞ〜

スキー場DATA
レポート日 2006/4/1 (土)
天候 快晴
雪質 新雪の圧雪
積雪量 310cm
コース 7コース  
運行リフト ロープウエイ1、ペア3本
道路状況 朝方完全圧雪
リフト混雑状況 0分
コース混雑状況 しゃくなげゲレンデにやや混雑
リフト料金 1日券3900円(今回0円)
駐車場 8:00で最前満車 0円 
有料道路(東京基点) 浦和〜福島飯坂 6000円
お勧めコブ斜面 しゃくなげゲレンデ
お勧め中斜面 つがもりゲレンデ
お勧め緩斜面 無し

 

スキー場ベースから ↓
さぁ〜2便目のロープウエイで上部まで上がってきましたよ〜
ご覧下さい。ピステンが綺麗にかかったゲレンデです。
昨日の天気は吹雪だったようです。そのおかげで今日のバーン状況はパフパフの新雪で圧雪のところはエッジが食い込みすぎるほどの柔らかさ、未圧雪の部分はパウダーです。
どちらの状態も最高ですね。
4月に入ったとはいえ全くのハイシーズンと変わりないコンディションは本当にラッキーでした。

いや天元台の実力かな?
 しらかばゲレンデ上部よりの眺め 
しらかばゲレンデ
最大斜度21度 平均斜度14度

距離600m

朝一番はこのしらかばゲレンデに架かるリフトしか運転していませんでした。足慣らしには絶好のバーンですね。フカフカの新雪を圧雪してあるんでエッジが食い込み過ぎてしまいます。
この時季滑走音が鳴らない状態も珍しいな〜

しらかばゲレンデ下部よりの眺め 
しらかばゲレンデ
最大斜度21度 平均斜度14度
距離600m

このしらかばゲレンデは上部がややタイトですが中間からはワイドな斜面に変化します。
下部になると感謝面へと変化するコースですね。
写真左手には大小のキッカーもありスキー、ボードを問わずたのしめます。
しゃくなげゲレンデ 上部 ↓
しゃくなげゲレンデ
最大斜度28度 平均斜度13度

距離850m

いやーこのシマシマ!感動のゲレンデ整備ですね。
これを崩していくのがちょっと勿体無い気もしちゃいますね。
まだ誰も滑っていないんです。
しゃくなげゲレンデを滑るスキーヤー ↓
しゃくなげゲレンデ
最大斜度28度 平均斜度13度
距離850m

このしゃくなげゲレンデは上部は緩斜面中間部からが急斜面へと変化します。
朝方はあまり滑走者も居ないため思う存分飛ばす事ができました。
気持ちのいいコースですね。
しゃくなげゲレンデ未圧雪部分 ↓
しゃくなげゲレンデ
最大斜度28度 平均斜度13度
距離850m

このしゃくなげコースには未圧雪バーンがあります。
整地もいいけどやっぱりこんな好条件だったらパウダー狙いですねよ。決して深くはないんですが、下の硬い地は出てこないほどの新雪があったようです50cmぐらいは積もったのかな

つがもりゲレンデ ↓
つがもりゲレンデ(リフト沿い)
最大斜度32度 平均斜度12度
距離1500m

最上部のつがもりゲレンデにやってきました。
実は最上部に架かるリフトは昨日の大雪で除雪が間に合わず運行開始は11:00頃になってからでした。仕方なく下のリフトを繰り返していたらいつの間にか運行していて気づいた時には遅かった。
既に食い荒らされたあとでした(泣)

つがもりゲレンデ新雪コース ↓
つがもりゲレンデ(新雪バーン)
最大斜度32度 平均斜度12度
距離1500m

つがもりゲレンデには2つのコースがあります。左写真は新雪コースで未圧雪のワイドなバーンが広がっています。上部の写真はリフト沿いの圧雪バーンですが、両コースともに雪質は文句無く一級品で重さを感じないパウダーを味わえます。
しらかば新雪バーン ↓
しらかば新雪バーン
最大斜度21度 平均斜度14度
距離600m

こちらの斜面は下部の新雪コースです。雪質はつがもりゲレンデには及ばない物のコース変化が楽しいですね。距離がやや短いのが難点かな?
しらかばスラロームバーン ↓
  しらかばスラロームバーン
最大斜度21度 平均斜度14度
距離600m

基本的にポールバーンと思った方がいいコースですね。
今回も大会があり、基本的にはクローズでした。お昼時にポールが外されたので撮影の為端っこを滑らさせてもらいました。
一枚バーンの中斜面で気持ちのいい大回りが官能できるコースでした。
湯の平コース ↓
  湯の平コース
最大斜度28度 平均斜度15度
距離3000m

天元台の名物コースかな?なんて当初は思っていましたが、単なる道路でした。コースはヘアピンを繰り返しロープウエイ乗り場まで続いています。ヘアピンカーブをショートカットするコースが写真となりますが、余りにも短く直ぐに道の部分に出てきてしまいます。
また極端に雪質が変化するコースで上部ゲレンデとは全く別物の雪質でした。
下山コースと思っていた方がいいかな?
いや〜この時季にこれだけの雪質が味わえるとは思ってもいませんでした。遥遥来た甲斐がありましたね。
またゲレンデからの眺望も最高で眼下に米沢市内、遠くには蔵王連邦や飯豊連山が眺められ自然環境が豊かなスキー場だと実感しました。
ネックになるのはアクセスですね。今回は日帰りでしたが、やはりお膝元白布温泉に宿泊しての滞在が最高ですね。
是非ともお勧めしたいスキー場の一つでした。