高井富士スキー場 (長野県)
本文へジャンプレポート日 2006/3/18 
北志賀に集中するスキー場群の一角に位置するスキー場である。
スキー場規模は小規模であるが、多彩なコースレイアウトがあり、各レベルにあった斜面をチョイスできる。
この高井富士、最近ではスノーボードパークの力の入れようは凄い!
専用コースを設け、リフト1機もそれに充てている。パークの質はかなりハイレベルでありパークを利用しない筆者が見ても他のスキー場よりもクオリティーの高さが目を引きました。
パイプやワンメイク台、各マテリアル色んな遊びが体験できる「遊園地」のようなコースには私もビックリです。
このため来場者もボーダーの方たちが95%程度を占めます。ボードのフリーランやスキーヤーにはあまりお勧めできない状況でした。
旅の足跡
戸隠の試乗会を午前中で切り上げ、ここ北志賀の高井冨士にやってきました。やや移動距離があるものの、順調に車を走らせる事ができスキー場到着は1:30です。
さっきまで天気も上々だったんですが、いまではどんよりした曇り空ちょっと気分まで滅入っちゃいますね。
この高井冨士は北志賀のシンボル高社山の峰に開かれたスキー場で隣接する木島平スキー場とも滑り込みが可能になっていて、一大スキーツアーを楽しむ事もできちゃいます。
また近年はスノーボードパークの力の入れようは他スキー場を圧倒するほどでそのコース整備は完璧ですね。
それでは早速レポートの開始!
スキー場DATA
レポート日 2006/3/18 (土)
天候 晴れ
雪質 ザラメ
積雪量 166cm
コース 12コース  
運行リフト ペア5本
道路状況 ウエット
リフト混雑状況 2分(第1ペア)
コース混雑状況 日向平ゲレンデにやや混雑
リフト料金 1日券3500円(今回0円)
駐車場 ほぼ満車 無料 
有料道路(東京基点) 練馬〜信州中野 5300円
お勧めコブ斜面 つつじ山ゲレンデ
お勧め中斜面 なし
お勧め緩斜面 日向山ゲレンデ

 

緩斜面の日向平ゲレンデ ↓
日向平ゲレンデ
最大斜度20度 平均斜度13度
距離1000m


ネジレや蛇行のないストレートの緩斜面。
左写真でもお判りのように素直な初級者ゲレンデですね。
20度の最大斜度はいったい何処なの?と言わせるほど急斜面は無く、のんびり気楽に滑りを楽しめちゃいます。またコースと平行にペアリフトも架かっていて、グループで滑っていても仲間を探すには苦労しないですね。
 急斜面のつつじ山ゲレンデ 
つつじ山ゲレンデ
最大斜度36度 平均斜度28度
距離700m

高井冨士きっての急斜面です。尾根状のコースはコブこそ小さいものの、その斜度感は圧倒的!真下へ落下する感覚での滑走となります。
滑走者が少ないのでライン取りは自在ですので少しでも荒れていない部分を探すも良し、コブの深い部分を探すも良しと結構楽しめるコースです。
来場した時は雪質が完全にザラメの状態でしたので、逆にこの斜度は非常にありがたい!
フラット急斜面の山桑ゲレンデ 
山桑ゲレンデ
最大斜度28度 平均斜度23度
距離4000m

つつじ山ゲレンデとスタート地点は一緒。距離は比較的に短い急斜面ですが、コブの発生がほとんど無く、大きなターンで滑走を楽しめます。但し下部で緩斜面の日向平ゲレンデと合流するのでハイスピードのまま突っ込まないように。
三つ子山林間コース ↓
三つ子山林間コース
最大斜度18度 平均斜度15度
距離200m

つつじ山ゲレンデの反対側に位置するコースです。
迂回の林道のようなコースで途中から、かもしかコースと合流します。
斜度がほとんどないので一部スケーティングも要求されてしまう。
熊の沢ゲレンデ ↓
熊の沢ゲレンデ
最大斜度28度 平均斜度20度
距離550m

スキー場トップから滑り込むコースで名前の通りすり鉢状の中急斜面です。上部にリフト支柱が見えますがそこまでが急斜面の部分です。どうしても滑走ラインが重なってくるので滑り出しには周りの配慮が必要ですね。
熊の尾根ゲレンデ ↓
熊の尾根ゲレンデ
最大斜度32度 平均斜度22度
距離150m


コースデータ上は距離が150mとなっているが500m程度の距離はあると感じます。
前半は緩斜面、後半急斜面へと変化します。
コース上に立ち木も存在しコースのうねりもあるので衝突には注意が必要
かもしかコース ↓
かもしかコース
最大斜度23度 平均斜度20度
距離650m

熊の尾根コースより枝分かれするコースです。急斜面の部分はジグザグにコースが付けられていてせっかくの斜面が切れてしまっています。またこのコースよりお隣の木島平スキー場へと滑り込む事ができます。写真のリフトは木島平のクワッドリフトです。
ビッグウエーブコース ↓
ビッグウエーブコース
最大斜度15度 平均斜度13度
距離300m

何がビッグウエーブなのかと思っていたら、林の中の細いコースにウエーブを作ってアクセントにしています。滑走者も比較的少なく、ここだけを繰り返し滑る人の姿はありませんでした。
中平ゲレンデ ↓
中平ゲレンデ
最大斜度18度 平均斜度12度
距離700m

林間の緩斜面です。日向平ゲレンデよりワンランク斜度が増しています。またこのコース横には飛び系のアイテムがありボーダーの順番待ちも見受けられましたね。
ボードスクールもこの斜面で頻繁に行われています。
パークエリアの石山ゲレンデ ↓
石山ゲレンデ
最大斜度23度 平均斜度20度
距離550m

ここ高井富士の看板コースです。ボードのアイテムが満載であり、ここだけを目当てに来る滑走者も珍しくないようです。素人の筆者が見てもパイプの整備は完璧であり、手が掛かっていることがよく判りますね。
リフト券さえ購入すれば誰でも滑走できるようです。
いや〜元気な元気な高井富士でした。確かに来場者の8割はスノーボーダーでそのパークの充実度でかなりの支持を得ているのだと思いました。
単独での滑走面積はさほど大きいレベルではありませんが、コースレパートリーは多彩であり、ナチュラルバーンの熊の沢、熊の尾根などのコースも楽しみの一つですね。
強いて言えば木島平との共通券を購入し一大スキーサーカスを楽しみたいですね。