シャルマン火打 (新潟県)
本文へジャンプレポート日 2006/2/11 

新潟県上越地方に位置するスキー場で、日本海からの湿った空気が直接スキー場に雪を降らせその豪雪ぶりは毎年4mを遥かにオーバーする。
位置的に、関東、関西からのアクセスが遠く、非常に時間が掛かるのが難点であり行ってみたいが遠すぎると思われる方々も多いですね。
しかしながらその距離を通い詰めると、至福のデープパウダーが待ち受けていますよ〜
スキー場のコンセプトは限りなく自然のままのスキー場のようです。言い換えると圧雪は極力行わない方針で、一部初級者コース以外は何処も未圧雪の状態でありました。
またスキー場のコース自体に立ち木が少なく、コース名は一応あるものの、一体自分が何処を滑っているのか判らなくなることが多いのです。
斜面は急斜面が主体、カービングバーンは皆無であり、ファットスキーが非常に似合うスキー場ではないでしょうか?
ARAIとよく比較される事が多いのですが、線のARAI、面のシャルマンといった大きな違いがあると感じました。
パウダージャンキーは一度は訪れたいスキー場であり、カービング命の方は決して訪れてはいけないスキー場だと思いました(笑)

旅の足跡
なかなか地域的に行き辛く今まで未開の地となっていたこのシャルマン。
ひょんなことから、リフト券が手に入り条件の良さそうな2月の上旬を狙ってみました。
やっぱりアクセスはちょっと遠いですね。日本海まで出てくるとその距離を実感できます。
今回スキー場へ行く前に日本海に張り出した道の駅能生へ寄ってみました。朝ごはんにカニでもと思ったんですが、流石に到着が早すぎてお店はやっていませんでした。またこの時期はカニの禁漁期間でもあり直売所はやっていないみたいですね。(残念)
海沿いの国道8号線からいよいよスキー場への山道に入っていきます。
除雪状況はまずまずなんですが、進むにつれて道幅が狭くなってきますね。
今年から道も良くなったとの事ですが、以前はどんな状況だったのだろう??
そんな細い道を登っていくと、いつの間にかスキー場へ到着しておりました。
駐車場は比較的広く、まだまだスペースは余裕ですね。時折降っていた雪も小降りになり回復傾向です。こりゃ早くノートラックを食べなきゃ!
早々に着替えてゲレンデへGO!
スキー場DATA
レポート日 2006/2/11 (土)
天候 曇りのち晴れ
雪質 重めの新雪
積雪量 457cm
コース 8コース  
運行リフト クワッド1本、ペア2本
道路状況 完全圧雪
リフト混雑状況 0分
コース混雑状況 特になし
リフト料金 1日券3800円(今回0円)
駐車場 満車にならず 0円 
有料道路(東京基点) 練馬〜能生 6800円
お勧めコブ斜面 なし
お勧め中斜面 なし
お勧め緩斜面 なし

 

ベースからのスキー場全体 ↓
到着を待っていたかのように雲が切れて青空が出てきました。
写真はスキー場の中心部をベースから眺めてます。
いやーフルオープンバーンで一応コース名は付いてるんですが基本的に何処を滑ってもOKのようで規制がほとんどありません。
決して大きなスキー場ではありませんがコース取りは無限で大規模スキー場並みのバリエーションが楽しめますよ〜
 ヴォレーコース 
ヴォレーコース
最大斜度24度 平均斜度8度

距離1623m

先ずはいきなり緩斜面のこのコースです。
山頂からの迂回コースのようなジグザグのロングコースです。
しかしながらここがシャルマンの違うところかな?
ジグザグコースのどの部分から位置脱してもOK(但しスキー場内部のみ)深雪を探しながら消えていくスキーヤーやボーダーが多い事。
スノーマンコース 
スノーマンコース
最大斜度32度 平均斜度19度
距離1420m

このコースは数少ない圧雪作業が行われるコースですね。
やや曲がりくねったコースは急斜面部分が長く、ノンストップではなかなか滑走しきれないですね。
また一番にぎやかなコースであり部分的に人が溜まることがあります。
クールコース ↓
クールコース
最大斜度29度 平均斜度21度

距離267m

緩斜面、圧雪コースと滑った後はいよいよシャルマンの本領発揮という事で未圧雪部分に入ってみました。
かなり重めの深雪です。
日本海からダイレクトに当たる雪雲がこのスキー場へ大量に雪を降らせてくれるんですが、反面、標高も低く非常に湿った雪が降るようです。パウダーを好むなら、気温がかなり下がっている時を狙わないとかなり難しいかな?
という事でこの斜面はかなりの厄介な状態になってました。
ナチュールコース ↓
ナチュールコース
最大斜度37度 平均斜度18度
距離630m

つづいて大外を回り込むように滑るこのコースはかなりの急斜面であり、新雪たっぷりの割りに一番滑走者の少ないコースでしたね。
立ち木の間を上手く避けながら滑る楽しみもまたシャルマンならではかな?
メールコース上部 ↓
メールコース
最大斜度27度 平均斜度14度
距離1282m

山頂は圧雪の中斜面、下部になると斜度も緩み、初級者でもなんとか滑走できるコースとなります。
ここシャルマンは緩斜面が非常に少なく、どうしても楽しんで滑走できるレベルは上級者に限られてしまいますね。そんなコースが多いなかこのコースだけは初級者のステップアップに結構役立ちそう!
プリンセスコース ↓
プリンセスコース
最大斜度32度 平均斜度21度
距離1280m

メールコースから分岐する未圧雪の急斜面です。
非常に滑っている人が少ないのが残念ですね。非常に癖が無い斜面でネジレもほとんど無く、滑走距離も長いので降雪後は真っ先に入り込みたいコースじゃないかな?
レーズンコース(ポールバーン) ↓
レーズンコース
最大斜度36度 平均斜度18度
距離520m

シャルマン唯一のポールバーンのようです。上部に急斜面はありますが、基本的にストレートな中斜面であり、ここを圧雪してスノーセメントでも撒いたら、強烈なハイスピードバーンに変化すること間違いないでしょう。
今回はポールが外されていて誰でも滑れる状態となっていました。
エビアンコース ↓
エビアンコース
最大斜度28度 平均斜度16度
距離302m

スキー場下部の中緩斜面です。
第2ペアリフトを利用して繰り返しこのコースの滑走ができます。
アップダウンのある変化が楽しいコースです。
基本的に圧雪はしてありますが、コースとの境目が今一わかり辛く、大回りしすぎると未圧雪部分に突っ込んで大クラッシュする危険がありますぞ〜
クワッドリフト ↓
  メインとなる第1クワッドです。
リフトはこのほかペアが2機ありますが、非常に効率の良い配置のクワッドであり、この一本でほとんど全てのコースが滑走でき、余分なリフトは必要ないかもしれませんね。
そんなメインリフトの割りに空いてるでしょう?
スキー場からのパノラマ ↓
  権現岳です。標高は比較的低いんですが、結構荒々しい姿を雲の間から見せてくれますね。
アルペン的雰囲気もあるシャルマンでした。
いや〜深雪いっぱいご馳走になりました。
もう少し雪が軽いと最高のスキー場なんでしょうね。秘めたポテンシャルはかなりありますよ〜
常連さんの集まる場所というのもうなずける気がしますね。
決してオシャレなスキー場じゃないけど、玄人好みするスキー場ではないでしょうか?
いや〜満足です。
後ろ髪を引かれる想いで、次の糸魚川シーサイドバレーへ向かいました。