金谷山スキー場 (新潟県上越市)
本文へジャンプレポート日 2006/2/5 

新潟県上越市郊外の小高い丘に位置する当スキー場は上越市民の最も身近なスキー場ではないであろうか?しかしながらこの市民スキー場は何を隠そう日本スキー発掘の地なのである。

1911年オーストリアのレルヒ将校がこの場所において日本にスキーを紹介したという由緒正しい場所なんですね。レルヒ将校は自費でスキー10台を作成に官民問わずスキーの紹介をしたそうな。

その甲斐あって瞬く間にスキーの魅力がこの地に広まったとの事です。

スキー場規模は言うまでも無く、極小規模、シングルリフト一本、短めの急斜面とその急斜面を迂回するコースの合計4本。

1日を通して遊ぶには、斜面構成や規模にどうしても無理があるかな?ここは上越市民の場所であり、そっとしておくのが一番なのかもしれないですね。

またスキー場近くには「日本スキー発祥記念館」もあるので帰り際に寄って行くのもいいのでは?

旅の足跡

昨日の黒姫高原は生憎の雪模様で早々に宿へ入りそのまま温泉三昧となってしまいました。

一晩明けてなんとか天気も回復傾向です。同じスキー場に2日連続という方程式は私の頭には無く、家族連れ立って比較的近い「あらい船岡山スキー場」へ出かける事としました。高速は信濃町から中郷までの2区間でその後アップダウンはないものの道幅の狭い街中を進むと突如としてスキー場が現れました。でもなんと営業している気配が全くないんです。人影も全く無く、聞くことすらできませんでした。除雪した形跡もないんで諦めて他へ廻る事としました。そこで思いついたのが金谷山スキー場です。日本スキー発掘の地である金谷山にはどのタイミングで行くか迷っていたのですが、意外にも早くその時がやってきたようです。

カーナビの案内通りに道を進み上越市内へ。スキー場に近づくにつれて人の数が多くなってきます。でも普通の市民スキー場へ行く人の数ではないんですよね。それはスキー場下部の駐車場へ到着すると判明しました。

今日は「レルヒ祭り」の開催日だったようです。

いつもは閑散としているであろうスキー場周辺は物凄い車と人で駐車場を探すにも一苦労。なんとか駐車スペースを確保できたのはかなりゲレンデから離れた場所となってしまいました。

その段階で家族は戦意喪失、雪も結構降ってきてしまいゲレンデ偵察は私一人での行動となりました。

スキー場DATA
レポート日 2006/2/4 (土)
天候
雪質 新雪
積雪量 150cm
コース 4コース  
運行リフト シングル1本
道路状況 ウエット
リフト混雑状況 3分
コース混雑状況 白旗山コースが混雑
リフト料金 回数券1000円(今回祭りのため無料)
駐車場 スキー場隣接通常は空きあり 0円 
有料道路(東京基点) 練馬〜上越高田 6250円
お勧めコブ斜面 なし
お勧め中斜面 なし
お勧め緩斜面 ベルリンコース

 

あらい船岡山スキー場 ↓
始めに行ったあらい船岡山スキー場です。ゲレンデ入り口は2m以上の雪壁があり全く様子がわからない状態です。
ここまで除雪をしていないという事は今シーズンの営業はしていないと判断しました。
来期はどうなのかな?
レルヒ祭りの出店 
車を停めてえっちら歩いてスキー場までやってきました。
いや〜想像もしていなかった光景ですね。たまたまこの祭りにぶつかったためスキーをしている人よりも圧倒的に祭りに来ている人の方が多いです。
またこの出店はスキー場の緩斜面に設置されているためリフトまでが人混みをぬうようにスキーで歩いていかなくてはなりません。
参った〜
リフト待ち ↓
でもいいこともあるんですね。
写真看板のように今日はリフトが無料開放されていました。
シングルリフト一機の小さなスキー場なんで直ぐにリフト待ちができちゃいます。
雪の降り方がどんどん激しくなってくるな〜
白旗山コース ↓
白旗山コース
最大斜度27度 平均斜度21度
距離400m

スキー場唯一の急斜面です。
当日は右側でモーグルの大会があるらしくコース幅は半分の状態でした。流石に標高の低さから雪質は非常に重たい雪で難易度は結構高めです。
このスキー場で中上級者が滑るコースは残念ながらここしかありません。
尾根コース ↓
尾根コース
最大斜度12度 平均斜度10度

距離800m

白旗山コースを滑らずに迂回するコースです。名前の通り山頂から山の尾根沿いにコースが付けられていますが、コース幅の狭い道であり斜度も緩々。
途中に若干登りもあるので決して楽しめる類のコースではありません。
向山コース ↓
向山コース
最大斜度20度 平均斜度13度
距離400m

尾根コースから最初に分岐するのがこの向山コースです。やや片斜面で滑りづらいのですが、いかんせ短すぎる。
あっという間に下部のまっ平な部分に出てきてしまい滑走感が得られないですね。
もうちょっと距離があればメインコースになるのにな〜
ベルリンコース ↓
向山コース
最大斜度20度 平均斜度13度
距離400m

尾根コースから最初に分岐するのがこの向山コースです。やや片斜面で滑りづらいのですが、いかんせ短すぎる。
あっという間に下部のまっ平な部分に出てきてしまい滑走感が得られないですね。
もうちょっと距離があればメインコースになるのにな〜
スキー場からの眺め ↓
リフトを降車後の上越市高田の市街地です。
ナイター施設はありませんが、夜間は綺麗な夜景が望める事なんでしょうね。
市街地から非常に近い位置が判りますよね。
雪の降る合間の短い眺めでした。
駐車場 ↓
通常はこの場所に駐車をしてゲレンデまで徒歩で行くのが当たり前なのですが、ご覧の通り祭りの為駐車スペースは皆無でした。
また下部駐車場からマイクロバスがピストンで人を輸送していますが、それも今回は追いつかずバス待ちの長い行列もできていました。
来たタイミングが悪かったですね。
生憎の大雪とレルヒ祭りにかちあってしまい、普段のスキー場の雰囲気は味わえませんでした。
しかしながら、核となるバーンの存在もなく、緩斜面は非常に斜度のないものであり、ちょっと辛い斜面構成のスキー場でしたね。
大きいとか小さいとか言うよりもどれかのレベルに適した斜面が一枚あるとそのスキー場の利用価値もグンとアップするはずなんでしょうが、少し残念です。
今回リフトは無料でしたが、早々に退散した次第です。